今すぐチェックしたい犬のストレス!対策や解決策について解説
公開日 2020.07.14 更新日 2024.11.18最近、愛犬に気になる行動があると感じたことはないでしょうか。それはもしかすると、愛犬がストレスを感じているせいかもしれません。犬はストレスを感じると、いつもとは違った行動や仕草をみせるようになります。ストレスの原因は環境によるものや、飼い主さんとのコミュニケーション不足が原因している可能性も。
そこで今回は、犬のストレスについてとストレスチェックや対策について解説していきたいと思います。
愛犬のストレスをチェックしてみよう
人間のように言葉を話せない犬は、ストレスを感じていても直接訴えることはできません。しかし、日頃とは違う行動を取ることで、ストレスのサインを飼い主さんに伝えかけてきているのです。
しかし、ストレスのサインを出しているのに飼い主さんが気がついてあげられなければ、ストレスもどんどんと溜まっていってしまい、場合によっては体調を崩してしまう事もあるでしょう。
ストレスのかからないような生活を送らせることが大事ですが、日々の生活の中でストレスの全くない状態を維持するのは難しいことです。
そこで大切になるのが、飼い主さんが愛犬のストレスに気がついてあげられるかどうかという事です。ストレスのサインを的確に汲み取り、愛犬のストレスを緩和させてあげられるようにしましょう。
犬がストレスを感じたときにとる行動や仕草
犬がストレスを感じたときに取る行動や仕草には、以下のようなものがあります。
- 落ち着きがない
- すぐに怖がる
- 手や足を舐める・噛じる
- 自分の尻尾を追いかけ回す
- 食欲がない
- 嘔吐や下痢を頻繁にする
- 家具や物を壊す
- 人に対して威嚇・咬みつく
ここに該当するような行動を、愛犬が取っているのであれば注意が必要です。
ストレスのかかり具合によっても変わってきますが、上から下にいくにつれて強いストレスを感じている際の行動になります。
何かしらのストレスを感じている状態ですので、一刻も早くストレスの原因を突き止め、ストレスの緩和に努めるようにしましょう。
では具体的に、犬のストレスと行動・仕草について解説していきたいと思います。
犬のストレスとあくびの関係
眠そうにしていないのに、あくびをたくさんしている事はないでしょうか。あくびは眠たいときに出るものですが、頻繁にあくびをしているのはストレスがかかっているサインです。
犬は緊張状態が続くとあくびをする頻度が増えます。あくびをすることで気持ちを落ち着かせ、できる限り冷静な状態を保とうとしているためです。
犬が頻繁にあくびをしているのは、比較的強いストレスがかかっている時です。動物病院に居る時や、何か緊張する場面に遭遇してはいないでしょうか。
あくびが多い時の対策
犬のあくびが増えるときは、積み重なったストレスのサインというよりも、強いストレスが急にかかった時です。
ストレスを少しでも緩和させるため、環境を変えたり飼い主さんが優しく寄り添ってあげるようにしましょう。
ストレスのかかる状況が変われば、あくびの頻度も落ち着くでしょう。
犬のストレスと呼吸の関係
「ハァハァ」と口で浅く短い呼吸を繰り返す事をパンティングと呼びますが、あくびと同じく、温度に関係なく犬の呼吸が荒い場合も、強いストレスが生じているサインとなります。
運動した直後や温度が暑かったりすると舌を出してパンティングする様子が見られますが、こうした状況ではないのに急に呼吸が荒くなり始めた場合、ストレスがかかっている状態と判断できます。
パンティングの他にもよだれが多くなったり、震えるような仕草も緊張状態の高まりを示していますので、できるだけ環境を変えるようにし、興奮した状態から開放させることが大切になります。
犬のストレス:手や足を舐める・噛じる
愛犬が手や足を舐めたり、噛んだりしているところを見たことはないでしょうか。
たまにしか見ない場合は、手や足に付着している臭いが気になっている程度と思われますが、頻度が多いようであればストレスのサインとしてチェックする必要があります。
ストレスの溜まり具合が多くなれば、家具を噛じってみたり壊したりといった破壊行動が始まります。子犬であれば歯が痒くて物を噛む行動を取りますが、ストレスがかかっている場合とは異なります。
更に状態が悪化していけば、攻撃的になったりもするでしょう。
犬が手や足を舐める場合の対策
犬が手や足を執拗に舐めたり噛んでいる場合、考えられる犬のストレスは退屈をしていたり、飼い主さんとのコミュニケーションが足りていない事が考えられます。
こうした日々が続いていくと、物を壊して飼い主さんの気を引いてみたりして「かまって!」のサインを出してきます。
あまりに手や足を舐めたり噛じったりすると、ひどい場合には毛が抜け落ち、舐めたり噛んでいる部位が皮膚炎を起こしてしまうこともあります。
犬のストレス:威嚇したり攻撃的な態度をとる
犬が飼い主さんや他の人に威嚇したり、攻撃的な態度をとっているのであれば、日頃のストレスがかなり積み重なってきていることが考えられます。
気に入らない場所に繋ぎっぱなしになっていたり、ケージに長時間入れっぱなしといったことはないでしょうか。
また、攻撃的になっているのであれば不必要なしつけを行っていたり、日頃から愛犬に対して暴力的な行動を取ってはいないでしょうか。
威嚇してきたり攻撃的な態度をとる場合の対策
犬が攻撃的な態度をとってきても仕方がないと思えるような事が思い当たれば、すぐに改めるようにしましょう。
過剰なしつけを行っている場合も同様です。しつけを中断し、愛犬との信頼を築くことが先決です。また、動物に暴力をふるっても解決にはなりません。すぐに改めるようにしましょう。
こうした場合、週に一度程度、長時間の散歩に行ってみたり、毎日じっくりとコミュニケーションを取るようにし、愛犬からの信頼を取り戻す努力が必要になります。
急に態度が変わった場合は体調を疑いましょう
いつもは友好的で、普段から威嚇したり攻撃的な態度を取ることがない犬が、急に攻撃的な態度を取るようになってきた場合は、どこか調子が悪くないかを疑いましょう。
犬は怪我や体調の悪さを表に出そうとはしません。野生の中では弱みを見せることは、自分の命を危険に晒すことに繋がるからです。
もしかするとどこか怪我をしていたり、体調が著しく悪化しているのかもしれません。念の為、動物病院で診察を受けるようにしましょう。
飼い主さんのチェック
犬のストレスサインについて理解ができれば、次に把握するべきが愛犬のストレスとなっている原因を突き止めることです。
毎日の生活を思い出し、愛犬の気持ちになって振り返ってみましょう。愛犬と接している時間はどのくらいでしょうか。日頃からスキンシップを取っているでしょうか。
犬にストレスを与えないための対策とは
犬にストレスを与えないためには、日頃からのスキンシップが最も有効的です。
その一つが自宅で愛犬と遊んだり、会話をしてみることです。1日5分でも十分な効果が得られるでしょう。しっかり時間を取って、愛犬と向き合う時間が大切です。
また、普段から散歩に行く習慣はあるでしょうか。犬種によっては散歩がいらないと言われる場合もありますが、ストレスが溜まっているのであれば散歩が必要な証拠です。
毎日の散歩が難しれけば、週に一度でも時間をかけて散歩をする習慣をつけてみてはいかがでしょうか。また、定期的にドッグランに連れて行ってあげるのも効果的です。
まとめ
犬も人間と同じようにストレスを感じる動物です。犬がストレスを感じてしまう原因は環境によるものもありますが、多くは飼い主さんと解決できるものばかりです。
「ストレスを与えないため」ではなく、愛犬とコミュニケーションを取る時間をしっかりと取り、「愛犬と楽しく生活する」ことを目指していけば、愛犬もストレスなく生活を送れるようになるでしょう。