散歩はいつから連れて行く?しつけ方法と歩かせるポイントについて解説
公開日 2020.08.25 更新日 2024.11.18犬を飼ったら散歩をする必要がありますが、仔犬の場合はいつから散歩デビューしたら良いのか、散歩をするにあって「しつけ」は必要になるのかなど、初めて犬を飼う方にとってはわからない事も多いかと思います。そこで今回は、散歩デビューの前に知っておきたいしつけの方法や、スムーズに歩かせるためのポイントについて解説していきたいと思います。
散歩デビューはいつから?
愛犬の散歩デビューはワクチン接種が完了してからになるので、生後3ヶ月〜4ヶ月以降が目安となります。混合ワクチンを接種するタイミングも犬によって異なりますので、基本は混合ワクチンを全て終えてからと覚えておきましょう。
外の世界はまだまだ免疫力の低い仔犬にとって、ウイルスなどが潜む危険な場所です。混合ワクチンを接種し、必要な免疫力を保有してからでなければ、外で散歩するのは危険なのです。
また、ワクチン接種後といっても約1週間程度は愛犬の体調を確認し、問題が無いことを必ず確認しておきましょう。
散歩になぜ「しつけ」が必要?
愛犬とお散歩と言っても、初めから飼い主さんがイメージするような散歩をすることはできません。散歩を経験したことのない犬は、首輪をされるのを嫌がったり、リードと呼ばれる紐で繋がれることに慣れていないからです。
また、外を散歩したことのない愛犬にとって、外の世界は気になるものばかりです。仔犬の頃は好奇心も旺盛なため、あれこれ構わず道端のものを食べてしまったり、道路に飛び出そうとしてしまうこともあります。
犬にとって楽しい事ばかりの散歩ですが、危険なこともたくさん潜んでいるのが外の世界です。危険な目にあわないためにも、散歩デビューするまでに基本のしつけをしっかりと行うことが大切なのです。
散歩の前に、まずは基本のしつけから
初めは首輪を付けられることも嫌がる犬が多いので、まずは基本的なしつけを行いつつ、スムーズに散歩デビューが出来るように準備をしていきます。基本的には愛犬を迎え入れ、自宅の環境に馴染んでき始めたらスタートしても良いでしょう。
始めのうちは散歩のしつけを行うよりも、まずは自宅内でのルールを教え込むためにトイレトレーニングや「待て」といったしつけを中心に取り組んでいきましょう。
散歩中は他所の犬や子供、車やバイク、自転車など、普段では見かけることのない人や物に遭遇する機会があります。慣れてくれば問題ありませんが、散歩になれるまでは吠えてしまったり、駆け寄ろうとしてしまいます。
こうしたシチュエーションで愛犬を制御できなければ、愛犬が危険な目にあってしまったり事故を引き起こしてしまうような事に繋がっていきます。
基本的なしつけが入っていなければ、散歩中にも愛犬をコントロールすることが難しくなります。愛犬と共に生活していくうえで、基本となるしつけは何よりも重要なものです。
屋内での散歩のしつけ方法
散歩のしつけ方法ですが、まずは首輪を付けられることに慣れさせるところからはじめます。ただし、成犬になるまでは両腕を通して装着させる「ハーネス」の方がおすすめです。また、この段階でまだリードは装着しません。
幼犬の首はまだ細く、仮に散歩デビューした際に暴れたりすると、首輪が首から抜けてしまう場合があるからです。抜けないように首輪を小さくすると、今度は首が苦しくなったり、暴れた時に圧迫されてしまう可能性もあります。
首輪もシンプルで良いですが、ハーネスであれば締め付けるようなこともなく、愛犬が暴れた時にも圧迫感を与えずに制御することが可能です。まずは首輪から慣れさせ、続いてハーネスを装着させることに慣れさせていきましょう。
慣れてきたらリードを付けてみましょう
首輪やハーネスを装着していても何の違和感も感じないように慣れてきたら、今度はリードを取り付けてみましょう。
首輪の場合は首から吊られるような状態になりますが、ハーネスであれば背中から吊る形となるため、初めてリードを付ける犬でも違和感を感じさせずにリードを装着することができます。
リードを繋いだ状態で初めから歩ける犬の方が少ないので、リードを装着したらまずは家の中を軽く歩いてみましょう。
飼い主さん主導になることが大切
ここで少し練習となりますが、愛犬が思う方に合わせるのではなく、飼い主さん主導で歩くようにしましょう。愛犬のペースに合わせていると、愛犬は自分のほうが上と思い込んでしまい、愛犬が行きたい方向にしか歩かなくなってしまいます。
愛犬のわがままに合わせて散歩していると、いつまでも帰らなかったり、帰り道で座り込んでしまったりと、飼い主さんを困らせる行動ばかりを取るようになります。
そうならないためにも、適度にリードを引いて進む方向を示したり、愛犬が飼い主さんの方を意識しながら歩けるように特訓をしましょう。
外での散歩のしつけ方法
好奇心旺盛な犬や勝ち気な犬であれば、外で散歩した時にも怖がらず、楽しみながら散歩することができますが、だいたいの犬は初めて外を散歩する時に怖がってしまいます。
そんな時は無理に歩かせようとせず、ほんの少しの距離を歩くところから初めてみましょう。愛犬と1m〜2m離れた場所に移動し、名前を呼んで歩かせるなどして、まずは外を歩くことは怖くないという事を理解させましょう。
また、特に怖がりな犬の場合は飼い主さんが抱っこをして、自宅の周りを軽く一周してみましょう。外の空気や雰囲気は、臆病な犬にとって恐ろしい場所でしかありません。実際に外の匂いを嗅がせることで、好奇心を刺激してみましょう。
歩く場所や環境を変えて散歩してみましょう
色々な方法を試しても、なかなか愛犬が歩いてくれないという場合は、もしかするとアスファルトの感触が嫌なのかもしれません。歩かせる環境を変えてみるのも一つの方法です。
犬の肉球には繊細な神経が通っており、肉球からも様々な情報を感じ取っています。初めての感触で恐怖心が芽生えるのは、犬にとって当然のことなのです。
この場合は砂利道で歩かせてみたり、芝生の上で歩かせてみるなど、環境を変えてトライさせる事も大事です。環境を変えて歩くようであれば、すぐにアスファルトの上でも歩くようになるでしょう。
散歩コースにもこだわってみましょう
愛犬が散歩に慣れてきたら、少しずつ散歩コースも変えて歩いてみましょう。毎日同じ散歩コースでは愛犬も飽きてしまい、刺激がなくなってしまいます。
若年の犬であれば心配ありませんが、高齢犬になると特に散歩コースを変えることが大切になります。散歩コースを変えることで、脳へ適度な刺激を与えてくれるので、老化防止やボケ防止にもおすすめです。
愛犬の散歩がマンネリしてきたら少しずつ散歩コースを変えて、愛犬の好奇心をくすぐってあげることも大切です。
まとめ
散歩に連れ出したものの、愛犬がなかなか歩いてくれないと悩んでいる飼い主さんは多いですが、初めは愛犬が歩かなくても不思議ではありません。そんな時はすぐに外に出して歩かせるよりも、まずは予行練習だと思って自宅内で練習してみましょう。
また、実際に散歩デビューしてからも色々な悩みやトラブルが出てきますが、犬にとって散歩はストレス解消にもなりますし、運動不足の解消や健康維持にも欠かせないものです。
愛犬と楽しく散歩に行けるよう、まずはしっかりと基本のしつけを覚えさせ、少しずつ散歩に慣れさせていけるようにしましょう。