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上級者向けの犬種とは?初心者がチェックするべき犬の特徴と性格

公開日 2020.07.29 更新日 2024.11.17
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上級者向けの犬種とは?初心者がチェックするべき犬の特徴と性格

たくさんの犬種の中でも、初めて犬を飼う初心者さんには飼育が難しい、上級者向けの犬種というのが存在します。決して「上級者でなければ飼えない」というわけではありませんが、犬の能力を引き出すためには、飼い主さんの飼育経験や飼育スキルが問われる犬種は存在します。

そこで今回は、初心者向けではない犬種・上級者向けの犬種を紹介、特徴や性格についても解説していきたいと思います。

上級者向けの犬種とは?

「チワワ」と「セント・バーナード」も同じ「犬」という動物ですが、飼育の仕方や特徴・性格はまるで違っています。

どの犬種にもあてはまりますが、犬種それぞれに特徴や性格があり、飼い主さんが犬種の特徴を理解することで、犬種本来の良さが活かされてきます。

犬の飼育初級者の方が犬を飼いたいからといって、犬種の特徴も理解せずに上級者向けの犬種を飼ってしまうと、犬自身にストレスが溜まってしまい、最悪の場合は問題犬になってしまう恐れもあるのです。

この「上級者向けの犬種」というのも、実は世間でも人気の犬種であったり、散歩しているのを見かけることもある犬種だったりもします。決して「飼えないことはない」犬種ではあるのですが、「飼うことが難しい」犬種ではあります。

上級者向けの犬の飼育を考えているのであれば、まずは犬種の特徴をしっかりと理解し、本当に飼うことができるかどうかをご自身で判断して見る必要があります。では具体的に、どのような犬種が上級者向けの犬種なのかを見ていきましょう。

「秋田犬」の特徴と性格

日本人であれば「ハチ公物語」でお馴染みの「秋田犬」ですが、秋田犬も上級者向けの犬種と言えます。忠犬ハチ公のイメージが強く、どちらかといえば飼い主に従順で、頭がよいという犬種のイメージを持ってはいないでしょうか。

確かにこのイメージは間違ってはいないのですが、秋田犬本来の能力を引き出せる「飼い主の飼育能力」が問われる犬種でもあります。これは、秋田犬の他にも「柴犬」や「紀州犬」など、日本原産の犬種全てに当てはまることです。

日本犬は「飼い主」と心に決めれば、どの犬種よりも忠実で従順、飼い主を守るという意識が強い犬種です。日本犬が世界的にも人気になっているのは、こうした理由からもあるのですが、そこまで辿り着くまでが大変な犬種でもあります。

中でも秋田犬は日本犬の中でも最大級クラス、大柄の男性でも引っ張られるほどに力が強い犬種としても知られます。

上級者向けのしつけの難しさ

しっかりとしつけを入れなければ、手に負えない大型犬にもなりかねない秋田犬は、気難しいところや我の強い所がある反面、手懐けてしまえばこれ以上無いというほど頼りがいのある犬でもあります。

初心者向けではないというのは、上記で説明してきた「しつけの難しさ」にあり、秋田犬は初級者に関わらず、上級者の方であってもしつけ教室に入れた方が良い場合もあるほどです。

しつけの難しさはありますが、秋田犬本来の特徴を引き出すことができれば、まさに忠犬と呼ぶに相応しい秋田犬になってくれるでしょう。

「アメリカン・コッカー・スパニエル」の特徴と性格

ディズニー映画の「わんわん物語」でも登場する「アメリカン・コッカー・スパニエル」は、垂れ耳と可愛らしい容姿が人気の中型犬ですが、この犬種も上級者向けの犬種と言えます。

ペットショップでも他の小型犬と並んで販売されているので、上級者向けというイメージも無いかもしれませんが、初めて犬を飼う方にはおすすめできません。

アメリカン・コッカー・スパニエルの性格は人懐こいですし、あまり人見知りもしない犬種ではあるのですが、可愛いからといって甘やかして育ててしまうと、意外と我を通すことの多い犬種ですので、コントロールがしにくくなる子もいます。

また、アメリカン・コッカー・スパニエルは病気の多い犬種としても知られており、目の病気や脳の病気など、少し心配な面もあります。

被毛のケアは上級者向け

初心者向けではない理由の一つが、被毛のケアが難しいという点です。被毛を美しく維持できていれば素晴らしい犬種なのですが、アメリカン・コッカー・スパニエルの被毛は日々のブラッシングが欠かせない毛質なのです。

そのうえ1日の運動量も多めで、1時間以上の散歩が必要になります。もちろん帰ってきたら、ブラッシングをして被毛を整える必要があります。

美しい犬種である反面、お手入れや健康管理をしっかりと行わなければ病気のリスクも高いため、本当にアメリカン・コッカー・スパニエルが好きで、飼育歴も上級者の方でなければ、飼育が難しい犬種なのです。

「グレートデーン」の特徴と性格

「犬を飼うなら大きい犬が飼いたい!」と言って、安易に手を出してはいけない犬種が「グレートデーン」です。たまにグレートデーンを連れている飼い主さんがいらっしゃいますが、皆さんは恐らく上級者と呼ばる飼い主さんかと思います。

グレートデーンはあまり一般的ではない犬種ですが、犬種の中でも2番目に大きな犬種として知られ、オスの体重が90kgほどにもなる超級サイズの犬種です。

非常に大きく強面なグレートデーンですが、性格としては温和でやさしい犬種です。大きな犬種ほど、優しい犬種が多いですが、グレートデーンもその一つかもしれません。

飼育スペース、費用、全てが上級者向けの犬種

グレートデーンを飼育するには、人一人分と考えたほうが良いでしょう。飼育スペースは大人1人換算となるため、1部屋は必要と考えたほうが良いです。また、食費はもちろん、医療費もかなり高額になります。

グレートデーンは上級者の方でも、本当に好きでなければ飼えない犬種です。犬を飼うというよりも人間レベルに大きな犬種なので、初心者の方が飼育するのは諦めましょう。

「ジャック・ラッセル・テリア」の特徴と性格

「ジャック・ラッセル・テリア」も初心者の方には向かない犬種です。「上級者向け」となると、やや迷うところでもありますが、初心者の方が飼育する際には、少し苦戦する犬種かもしれません。

ジャック・ラッセル・テリアはもともと狩猟犬ですので、非常に活発な犬種です。小型犬ながら多くの運動量を必要としますので、「家庭犬」として自宅内でばかり過ごすような飼い方は向いていません。

ジャック・ラッセル・テリアを飼育するのであれば、毎日1時間以上の散歩と、休日はドッグランなどに連れて行くことも苦にならない飼い主さんが理想です。

優秀な犬である反面、しつけも難しい犬種です

ジャック・ラッセル・テリアは、基本的に優秀な犬種であることに間違いありません。それゆえに、ジャック・ラッセル・テリアの能力を引き出せる、飼い主さんの力量も問われる犬種です。

ジャック・ラッセル・テリアは好奇心旺盛で非常に活発な犬種です。上級者の方でもジャック・ラッセル・テリアのしつけは苦戦を強いられますので、初めて犬を飼う方にとっては苦行でしかないでしょう。

ただし、その難しさが実った際の喜びもまた、ジャック・ラッセル・テリアの魅力のひとつ。大変な犬種ほど、分かりあえた時に愛おしくなるものです。

まとめ

犬の飼育初級者の方には難しい、上級者向けの犬種について解説してきました。今回ご紹介してきた犬種は、初級者の方でも飼育することはできますが、犬のためを考えると満足のいく飼育環境で育てていけるのかと言うのがポイントとなります。

初級者の方が上級者向けの犬種を飼育するのであれば、すぐに相談のできるしつけ教室や、上級者向けの犬種を飼育している友人を作るなどし、万全の環境を事前に整えておくことをおすすめします。

飼い主さんも犬もお互いをわかり合って、ベストな飼育環境で毎日を過ごすことができるよう、犬を飼う前はしっかりと犬種の特徴についてリサーチするようにしましょう!

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