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自宅でできる愛犬の健康維持!セルフチェックで病気の早期発見に

公開日 2020.11.27 更新日 2024.11.17
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自宅でできる愛犬の健康維持!セルフチェックで病気の早期発見に

愛犬を動物病院に連れていき、健康診断を行うのは1年を通して何回くらいあるでしょうか。犬も若いうちは健康でいてくれますが、歳を重ねるにつれて病気をしてしまったり、怪我をしやすくなってしまったりもします。そんな愛犬の健康維持も、普段の生活の中で飼い主さんがセルフチェックを行うことで、病気の早期発見や日頃の健康維持に役立てることができます。そこで今回は、自宅でできる愛犬のセルフチェックについて解説していきたいと思います。

セルフチェックで病気の早期発見

愛犬の様子を日頃からしっかりと観察しているでしょうか。人間であれば体調が悪かったり、どこか痛かったりすると「ここが痛い」と相手に伝えることができますが、犬は伝えることができません。

また、犬は体調が悪かったりどこかが痛くても、我慢できるレベルであれば我慢します。野生化において、周りに弱みを見せることは死に直結するものとなるため、かなり重症でなければ普段通りに装おうとするのです。

こうした習性はペットとして飼育される愛犬たちにも受け継がれており、中にはすぐに弱みを見せてくる犬もいますが、多くの犬が弱みをみせずに普段通りに生活をします。

そのため、飼い主さんがいち早く愛犬のちょっとした異常に気が付いてあげられるかが、病気の早期発見に繋がってくるのです。

愛犬をチェックすると言っても、実際には様々な箇所をチェックしなければなりません。

犬の健康セルフチェック「目・口・鼻・耳」

愛犬をセルフチェックする際に、最も手っ取り早いのが愛犬の目・口・鼻をチェックすることです。

全ての健康チェックを行えるわけではありませんが、愛犬を撫でるタイミングで一緒にセルフチェックを行えるので、すぐに導入することができるでしょう。特にチェックしておきたいポイントは、以下に挙げたポイントです。

  • 【目】「目やに」は多くないか
  • 【目】涙は多くないか
  • 【鼻】鼻先が乾燥していないか

 

涙が多くなると目やにが増えたり、目の周りの毛が赤くなったり薄くなったりします。あまりに涙が多いと、アレルギーの心配や角膜に異常がある可能性もあるため、気になる程に涙が多ければ検査をおすすめします。

また、鼻が乾燥しきって赤くなっていたり、粘膜状で色がついたような鼻水が出ている状態は、犬の体調としてあまり良いとは言えません。検査を受けてみても良いでしょう。

8割の犬が抱える口腔トラブル

多くの犬が悩まされる口腔トラブル。3歳以上の犬であれば、約8割もの犬が口腔トラブルに悩まされているという統計もあるほどです。

  • 【口】口臭はきつくないか
  • 【口】歯垢・歯石の確認

 

愛犬の口腔内をセルフチェックする際には、口の臭いや歯垢・歯石をチェックするようにし、日々の歯磨きで口腔トラブルを回避しましょう。

市販されている歯みがきシートであれば心配ありませんが、慣れていないのに歯ブラシを使用すると歯の表面を傷つけてしまいますので注意が必要です。

耳の汚れと臭いで判断も

犬の耳は犬種によっても重要度が変わります。立ち耳の犬種であれば定期的なチェックでも問題ありませんが、垂れ耳の犬種は常に耳のチェックを怠らないようにしましょう。

  • 汚れはないか
  • 悪臭はないか
  • 痒がる様子はないか

 

主なチェック項目は以上の通りで、耳掃除をする時以外にも汚れや臭いの確認は必ず行うようにしましょう。

また、耳掃除をして汚れる頻度もセルフチェックで重要なポイントです。1週間ほどですぐに汚れているようであれば、何かしらのトラブルを抱えている可能性もあります。

犬の健康セルフチェック「体」

愛犬の歩く姿や排泄する姿など、普段の散歩の時にも健康セルフチェックを行うことができます。

  • 触れると痛がる場所はないか
  • しこりはないか
  • 歩くスピードは変わらないか
  • 排泄する際、苦しそうな様子はないか

 

歩くスピードや歩幅、犬のテンションなど、犬の状態が悪くなると足取りも遅くなり、普段なら楽しんで歩く散歩も、いまいち乗り切れない感じで帰りたがる様子を見せます。

上記のような様子が見られるのであれば、どこか調子が悪いと疑ったほうが良いでしょう。念の為、愛犬の体に触れてセルフチェックを行い、どこか痛がらないか、違和感はないかを確認してみましょう。

犬の健康セルフチェック「排泄物」

愛犬の尿や便など、排泄物にも注意してみましょう。犬も人間と同じく、体調が優れないとお腹がゆるくなったりもしますし、尿の濃さも食事や体調によって変わってきます。

愛犬の排泄物をチェックする際にポイントとなるのが、普段から確認できているかどうかという点です。

ある日突然、愛犬の排泄物を確認しても状態が良いのか悪いのか判断することは難しいでしょう。そのため、日頃から愛犬の排泄物をチェックする癖をつけておくと良いです。

排泄物をセルフチェックする際のポイント

  • 排泄物の臭い
  • 排泄物の色
  • 排泄物(大便)の形・硬さ

チェックする際には、上記のポイントをチェックするようにしましょう。特に臭いは意外と大事なポイントで、慣れてくると排泄物の臭いだけでも状態の良し悪しがわかるようになります。

 

便の硬さも大切なポイントで、硬すぎず・柔らかすぎずの硬さがベスト。便を取る際に地面に残るようであれば、便は柔らかすぎる状態です。数日以内に食事内容が変わっていなければ、愛犬の体調が少し悪くなっているのかもしれません。

尿路結石も犬に多く見られる病気です

排泄時に苦しそうな様子が見られる場合は、泌尿器系にトラブルが生じている可能性を疑いましょう。

中でも「尿路結石」は高齢の犬にも多く見られる病気です。どれくらいから尿が出ていないか、もしくは出にくくなっているかがわからないようであれば、あまり様子見せずにすぐに動物病院に連れて行ったほうが良いでしょう。

犬の健康セルフチェック「皮膚・被毛」

人間も体調が悪くなると皮膚が荒れてきたりもしますが、犬も同じように皮膚や被毛にトラブルが見られるようになります。

  • フケが多い
  • 毛や皮膚がベトベトしている
  • 体臭が強くなっている
  • 皮膚が赤くなっている(荒れている)

 

上記のように、多くは皮膚のトラブルとして見られるようになりますが、更に状態が酷くなると体臭が強くなってきたり、被毛にも何かしらの影響が見られるようになります。

 

トリミングやシャンプーの頻度とは別に、体調が悪くなると皮膚にも影響が見られる場合があるので、普段から愛犬の被毛に触れて、被毛の触り具合や皮膚の色や臭いをチェックするようにしましょう。

血液検査でしっかりと検査も

自宅でできるセルフチェックでは、基本的に目に見える場所しかチェックすることができません。そのため、定期的に動物病院で「血液検査」を行うことも大切になります。

また、上記でも説明してきた通り、普段から愛犬のセルフチェックをすることで、少し気になっていた点や以前とは違ってきている点についても相談することができます。

 

血液検査の結果も大事ですが、普段からのセルフチェックでどのように体調が変化してきているのか、病気を早期発見するための手がかりがたくさん隠されている場合もあります。

採血してみなければわからない部分もたくさんあるので、年に1回〜2回は動物病院で血液検査をしておくのが安心です。

まとめ

今回は犬の健康を維持するためのセルフチェックについて解説してきました。セルフチェックと言っても実際のところはそんなに難しいものではなく、普段の生活の中に組み込めるようなチェックばかりです。

愛犬の健康維持にも重要なチェックですが、何より病気を早期発見するためにも重要な健康チェックですので、今からでも始めてみてはいかがでしょうか。

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