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ビビり犬の原因は幼少期のせい?その特徴と克服するための対策について

公開日 2020.08.20 更新日 2024.12.04
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ビビり犬の原因は幼少期のせい?その特徴と克服するための対策について

飼い主さんの目線から愛犬が「ビビリ犬」だなぁと感じたことはないでしょうか。もしかすると愛犬のその「ビビリ」は、幼少期に十分な社会性を積むことが出来なかったせいかもしれません。

今回はビビり犬の特徴や対策について解説、ビビリ犬になってしまった原因についても解説していきたいと思います。

愛犬はビビリ犬?

よくビビる犬の様子を見ると、単に性格が臆病であったり、何かしらのトラウマを抱えているのかな?と思いがちですが、成長段階である幼少期に十分な社会性を育むことができなかった可能性があります。

よく吠えてみたり、コミュニケーションを避けてみたり、隅っこから動かなかったりとビビり方も犬によって異なりますが、愛犬はビビリ犬だなと感じるようであれば、今一度ビビリ犬について知識を深めてみても良いかもしれません。

犬種による違いや遺伝的な部分も少なからず関係していますが、幼少期の過ごし方によっても大きく違ってきます。そこでまずは、ビビリ犬の特徴について見ていきましょう。

ビビり犬の特徴とは

ビビり犬の特徴として、尻尾を内側に巻き込んでいる機会が多い事が挙げられます。

犬の気持ちや状態を読み取る際は、尻尾の動きを見ると犬の気持ちや状態がわかりやすいのですが、興奮している時や楽しい時など、気持ちがプラスの状態であれば尻尾は上を向いています。

しかし、マイナスな気持ちの時は尻尾が下がり、さらに恐怖を抱いている場合には尻尾を股の間に巻き込みます。このように尻尾を巻いた様子が多いようであれば、ビビリ犬と言えるでしょう。

また、その際には犬の耳も後ろに倒れている場合が多いです。犬の耳も気持ちが現れやすい部位なのですが、耳を倒すのは怖い時や緊張している様子を表していますので、尻尾と合わせて確認してみましょう。

攻撃的になるビビリ犬も

尻尾を巻いてすぐに隠れてしまうようなビビリ犬もいれば、恐怖のあまり攻撃的になってしまうビビリ犬もいます。

攻撃的になるビビリ犬の特徴としては、近づくと態勢を低くして唸ってきたり、コミュニケーションを避けようとしてきます。また、犬によってはその場に固まって動かなくなり、無理に動かそうとすると咬み付いてきたりする場合もあります。

凶暴な犬に間違えられてしまいますが、この行動は悪気が合って咬み付いているのではなく、恐怖のあまり起こしてしまった行動です。犬の性格や状態を理解せずに、不用意に近づくと危険な場合もあるのです。

ビビり犬になってしまう原因とは

犬のしつけを行う時に「社会性」という言葉を見聞きしたことはあるでしょうか。

犬の社会性とは、犬同士や人間に対してどう接するべきか等、コミュニケーションに関わる部分や、危険な物や危険な行為、その逆に安全な物や行為など、生活していく上で必要となる経験値のことを指します。

ビビリ犬になる原因として多く挙げられるのは、この社会性が十分に身についていないという理由が多いです。社会性が低く、外の世界に馴染む方法がわかっていないため、色々なものに恐怖心を抱いてしまう事が多いのです。

生まれ持ったものや、親の影響による場合も

犬は生後8週目までの経験や教育が、その後の性格に影響してくると言われています。犬の社会性もこの期間に経験し、育まれていきます。

しかし、中には社会性を養うための生後8週目までの期間に、十分な経験を得ることができない環境で育てられる犬もいます。

社会性を身につけられないような環境で育てられてきた可能性や、大事な時期にケージ内に一匹だけ、もしくは単調な環境下で育てられてきた事が、ビビり犬になってしまった要因と考えられるのです。

生まれ持ったものや、親の影響による場合も

ビビリ犬の中には、母犬と兄弟とともに育っているのにも関わらず、ビビり犬になってしまう犬もいます。

生まれつきビビり犬である可能性もありますが、母犬がストレスの多い環境で育児をしていたり、母犬自身が臆病である場合に、仔犬にまでその様子が伝わってしまうことはあります。

これまでに起きたトラウマによる原因も

ビビり犬になってしまった原因として、飼い主さんに飼育される前に起きた、強烈なトラウマが原因となっている事も考えられます。

飼育前に虐待を受けて育てられていれば、そもそも人間に対して不信感を抱くため、すぐに懐くということもないでしょう。この場合、飼い主さんに対してずっと怯えているような状態かと思います。

一方で、普通に懐いてくるものの、何かの拍子でビビり犬になってしまうようなことがあれば、何かしらのトラウマを抱えている可能性があります。もしかすると輸送中やペットショップにいる時に怖いことが起きたのかもしれません。

何かのタイミングに対してピンポイントでビビるような様子が見られれば、トラウマが原因でビビり犬になっているのではないかと思われます。トラウマが引き起こされる「原因」を見つけ、克服していきましょう。

ビビり犬から克服するための対策

犬の社会性を身に付けるのに適しているのは生後8週齢ではありますが、成犬になってからでもある程度の社会性を身につけることは可能です。

ただし、成犬は仔犬と違って好奇心よりも恐怖心の方が勝ってしまうため、仔犬よりも社会性を身につけるのに時間を要してしまいます。飼い主さんと愛犬とで根気強く、ビビリ犬を克服していきましょう。

そこでまずポイントとしたいのは、無理に社会性を身につけようとさせないことです。飼い主さんが無理矢理にコミュニケーションを取らせようとしてしまうと、愛犬にとっては逆にトラウマに変わってしまう可能性もあるからです。

外遊びは楽しいものと理解させましょう

少しずつ社会性を身に付けさせるために、広い公園へ連れて行ってあげるのは良いアイディアです。最終的に目指すべきゴールはドッグランですが、まずは外で遊ぶ楽しさを味合わせる事が大事です。

また、日頃の散歩も同じコースを回るのではなく、日によって散歩コースを変えてみましょう。コースを変えることで愛犬の探究心を刺激し、散歩は楽しいものと理解させる事に繋がります。

外遊びは楽しいものと理解させましょう

散歩中に他所の犬と遭遇する機会はあるでしょうか。犬の世界にも合う・合わないという好みがありますが、中には愛犬に対して興味を示す犬もいるかと思います。

はじめは挨拶ができないと思いますが、そんな時には飼い主さん同士で話をする姿を見せて、危険な相手ではないと愛犬に思わせることも効果的な方法です。

飼い主さんが普通にやり取りしている様子を見て、愛犬も少しずつ安心感を抱き始めるので、何度か会っていれば少しずつ挨拶もできるようになるでしょう。

スパルタ教育でビビり犬をいきなりドッグランに連れ出すのはおすすめできませんが、いつまでもビビり犬のペースに合わせて色々なものを避けていては、ビビり犬を克服することはできません。

犬の社会性は時間をかけていけば徐々に身につけることはできますので、気長にトライすることが大切です。

まとめ

動物愛護法の改正により、今後は8週齢未満の犬は販売が禁止となります。今回説明してきた通り、犬の幼少期は1週間違っただけでも大きな違いとなるため、この問題はビビリ犬にも関係する問題なのです。

愛護法の改正前に迎え入れた犬であれば、8週齢未満のタイミングで販売されたために社会性が身につかず、ビビり犬になっている可能性は高いわけです。とはいえ、ビビり犬は必ず克服することができます。

いつまでもビビり犬のままにせず、時間はかかってしまいますがビビり犬を克服できるよう、飼い主さんと二人三脚で頑張っていきましょう。

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