【初心者必見】初めてのドッグラン|安心に過ごせる遊び方や最低限のマナー
公開日 2020.07.21 更新日 2024.11.18「犬を飼い始めたけど、ドッグランに行くのは少し不安」
そんな新人飼い主のためにドッグランの基礎知識と遊び方、マナーについてまとめました!
ドッグランに行く前の準備
ドッグランに連れていく前に最低限の準備をしましょう。
ドッグランに行く前に:しつけ
ドッグランは複数の犬や人間と交流する場でもあります。
そんな中しつけができていなければ、問題行動を起こしてしまう可能性があります。
ドッグランデビューの前に覚えさせておきたい役に立つしつけを紹介します。
【リーダートレーニング】
飼い主を群れの中でリーダーだと認識させるしつけです。
このしつけができていないと他の飼い主や犬に迷惑をかける可能性が出てきます。
リーダートレーニングは散歩や遊び、食事などの主導権を飼い主が持つことで自然にしつけることができます。
これらのタイミングで愛犬を甘やかしているとわがままに育ってしまうため、簡単なことではありますが根気よく、毎日行う必要があります。
【役に立つ指示】
・待て
犬が行動を起こそうとしたときに犬を静止する指示。
とても重要です。
テンションが上がった状態でも指示が通るようにしつけておく必要があります。
特に体の大きい大型犬などは特に重要です。
・おいで
掛け声で距離があっても飼い主の元に戻るしつけです。
上と平行して自分の元にいつでも帰ってこさせられるようにしておくと安心です。
・お座り、伏せ
犬のしつけの代表格です。
犬をいったん休ませたい時や相性の悪そうな犬がいて接触させたくないときなど様々な局面で役立ちます。
とはいえ待ても並行して教えていないとお座りを維持できないため合わせて覚えさせましょう。
ドッグランに行くタイミング
上記をよんでドッグランにはどのタイミングで行かせればいいのか疑問に思った方もいるでしょう。
結論から言うと、最低限のしつけ(上記のもの)や他の犬との交流を散歩や日常生活で学び、指示がしっかりと通るようになってからドッグランに行くのがよいでしょう。
上記ができておらず、いきなりドッグランで覚えようとするとトラブルの原因になるだけでなく、愛犬のけがや他の人、犬のけがにもつながってしまいます。
上記のことをクリアしたら、犬の体調が良い日に行きましょう。
とはいっても、犬自身が体調の良さを訴えてはくれません。
普段と見比べて「つかれてそうだな」と思った場合や食欲が出ていないなど普段と違う様子があればその日はドッグランに連れて行かない方がよいでしょう。
また発情期等にも要注意です。
周囲の犬にも影響を及ぼしてしまう場合もありトラブルの原因になります。
これに関しては去勢している場合は含まれません。
ワクチンの接種
ドッグランを利用するためにはもう一つ条件があり、それはワクチンの接種です。
そもそもとして愛犬を飼い始めた際に狂犬病の予防接種もしくは混合ワクチンの接種をかならず行ってください。
室内犬だから、小型犬だから打たなくてよいという方もいらっしゃいますが、狂犬病は発症すると死亡率ほぼ100%という恐ろしい病気です。
これは愛犬の死亡率ではなく、人間の死亡率となっています。
実際日本では半世紀以上狂犬病の死亡例は確認されておらず、そのため狂犬病の予防接種を行わないかたもいるそうです。
しかし海外では、いまだ猛威を振るっておりいつ日本に入ってきてもおかしくはありません。
自分や周り、愛犬の命を守るため、予防接種は必ず受ける必要があります。
予防接種をすると、ドッグランの他、ペットホテルやトリミング、ペット同伴可能施設を利用することができます。
また鑑識番号が固有のものとなっており万が一迷子になってもだれの犬かすぐ調べることができます。ぜひワクチンは摂取しましょう。
持ち物
ドッグランに行くにあたって持って行った方がいいものをリストアップしておきます。
・狂犬病予防注射済表・鑑札
・リード
・水(犬の飲料、尿の洗い流し用)
・トイレシート、ビニール袋
【あった方がいい】
・マナーポーチ(糞のにおいがもれない用の袋)
・マナーベルト(マーキング癖のあるオス犬用)
基本的には散歩に行く際のグッズと変わりありません。狂犬病予防注射済票は忘れずに持っていきましょう。
ドッグランでの遊び方
さて、上記をクリアしたらいよいよドッグランデビューです。
しかし上記をクリアしたからといっていきなり犬をドッグラン内に離すとこれまたトラブルの原因になります。
ドッグランには暗黙のルールが存在しているため、紹介しておきます。
必ずしも厳密に守らなければならないわけではありませんが、頭に入れておけばトラブルを避けることができるでしょう。
柵の外から見せる
まずは柵越しにどのような犬が遊んでいるかチェックします。
普段散歩などで相性の悪い犬がいないか、柵越しに威嚇を始めないかなどをチェックしてから入場することで犬同士がけがをするのを未然に防ぐことができます。
出入りはリードを付ける
ドッグランに入場するとたいてい、すでに遊んでいた犬が寄ってきます。
ここではまだリードをつけたままにし、他の犬との相性や環境におびえていないかチェックします。
愛犬が落ちつきを失ったり、吠え出したりしたらすぐにドッグランから出して落ち着かせましょう。
そうして徐々に慣れさせていきます。
リードを付けた状態で環境に慣らす
慣れてきてもまだリードをつけた状態でさらにドッグランに慣れさせましょう。
リードをつけたままにすることでとっさの事故を防ぐことができます。
リードをつけた状態で他の犬との交流を行い問題がなさそうであればリードを外します。
リードを外す
リードを外した後に極度に興奮したり違った様子が見られたら再びその場でリードをつけ、落ち着かせるか一度退場するようにしましょう。
リードを外しても決して愛犬から目を離してはいけません。
普段と違うところはないか、興奮しすぎていないか常に確認しトラブルを未然に防ぎましょう。
ドッグランでの最低限のマナー
ドッグランは犬の社交場でもありますが、社交場であるからこそ最低限のルールやマナーがあります。
ルールやマナーを守りドッグランのキレイを保つことも飼い主の役目です。
トイレの処理
ドッグラン内にトイレが設置されている場合は入場後すぐにトイレの場所を愛犬に確認させます。
ない場合は入場前に済ませておいた方がいいでしょう。
マーキングを行ってしまうと他の犬のマーキングを助長させてしまったりとトラブルの原因になったり管理者に迷惑をかけてしまうことになります。
心配がある方はマナーベルトを使用するといいでしょう。
もし排尿、排便をしてしまった場合は施設ごとの規則に従って対処しましょう。
決して知らん顔をしてはいけません。
愛犬から目を離さない
ドッグラン内では愛犬から目を離さず常に視界に入れるようにします。
多頭飼いの場合も自分が制御できる数の犬を連れていき、遊ばせる際は順番に遊ばせましょう。
他の犬に触れるときは飼い主に許可を取る
ドッグランには自分の犬の他にたくさんの犬がいます。
他人の犬もとてもかわいいのですが、だからといって勝手に人の犬に触ったり、抱っこしたりするのはマナー違反です。
これに関してはドッグラン以前の問題ですが、また最近ありがちなのは写真やSNSのアップを無断でする行為です。
これらのことは必ず飼い主の許可をとり行ってください。
他の犬が居るときはおやつやおもちゃを取り出さない
ドッグラン内でおやつやおもちゃを取り出すと他の犬の注意をひいてしまい収集がつかなくなってしまいます。
施設によってはそもそもおやつやおもちゃの持ち込みを禁止している場所もあるため規約はしっかり確認しましょう。
どちらにせよおもちゃが破損した場合やけがをしてしまった場合などトラブルの元なので持ち込まないのが無難ですね。
不安があればだれもいない時間帯に
上述のように様々なマナーや暗黙の了解があるため、不安な方はなるべく他の人がいない時間帯を狙い少ない人数から交流を始めるようにしましょう。
そうすれば一気にたくさんの人と交流するよりは難易度が低くなります。
愛犬に合うドッグランを見つけよう
ルールが多く不安に感じている方もいらっしゃると思いますが、ドッグランは愛犬がリードから解放され自由に走り回れる最高の場所です。
そして他の犬との交流を行うことによりストレスの軽減や社会性の獲得にもつなげることができます。
複数のドッグランを利用してみて愛犬だけでなく飼い主にも合うドッグランを探して利用することが大切です。