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犬が自分の足を舐めるのは精神的な理由?症状や解決策を解説

公開日 2020.10.02 更新日 2024.11.18
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犬が自分の足を舐めるのは精神的な理由?症状や解決策を解説

普段の生活の中で、愛犬が足を執拗に舐めている様子を見たことがないでしょうか。一見すると毛づくろいのようにも見える「足を舐める」という行為ですが、時として体の不調を訴えるサインである可能性もあります。そこで今回は、犬が足を舐める理由や症状について詳しく解説していきたいと思います。

犬が足を舐めるのは不調のサイン

犬が自分の足を舐めるという行為には、精神的な理由と身体的な理由が潜んでいます。ただ無意識に足を舐めているという場合もありますが、注意すべきはその頻度です。

 

数回程度であれば特に問題視するような理由ではないかと思いますが、連日のように舐める行為が続いていたり、「癖」のようになっているのであれば、何かしらの問題を抱えている可能性は高いです。

 

そこでまずは、愛犬との生活を思い返してみましょう。なにか思い当たるような理由はないでしょうか。該当する理由に挙げられるのは、「精神的な理由」と「身体的な理由」です。

 

理由によってはすぐに解決できる場合もありますが、身体的な理由に関しては少し時間がかかる場合もありますので、犬が足を舐める理由をしっかりと理解し、早く改善できるように対策を考えていきましょう。

犬が足を舐める「精神的な理由」とは

犬が自分の足を舐める精神的な理由で、最も疑われる理由がストレスです。

 

ストレスと言ってもいくつかの理由が挙げられますが、例えば留守番が多かったり、散歩に行く機会や運動不足になっていたりはしないでしょうか。

 

犬は気持ちが落ち込んだり、逆に苛立っていたりと、気持ちが落ち着かない時には自分の足を舐めて、気持ちを落ち着かせようと自分でコントロールします。足を舐めて気持ちを紛らわそうとしているわけです。

 

また、足を舐める行為は極端に落ち着かない環境におかれた場合にも見られる行動で、引っ越したばかりの環境や旅行先、または自宅内でも落ち着かない状況が続くと、同じように気持ちを落ち着かせるため、足を舐めることもあるのです。

コミュニケーション不足の解消で症状の緩和を

精神的な理由で足をなめているのであれば、最善の方法となるのがストレスを取り除いてあげるという事です。愛犬がストレスが溜まらないよう、日頃からストレス解消に努めましょう。

 

運動不足が理由であれば散歩時間を増やしてみたり、コミュニケーション不足が原因であれば、1日5分でも遊ぶ時間を作ってみて積極的にコミュニケーションを取るようにしましょう。

 

また、ブラッシングやマッサージは、ストレスの解消や患部の状態にも良い効果をもたらしてくれるでしょう。保護クリームや保湿クリームなどを利用してマッサージを行い、同時に患部のケアを行ってみましょう。

 

愛犬が満足できる状態や時間を作ることが、問題行動を止めさせる最善の策となります。愛犬に注ぐ時間を作り、しっかりと何が問題だったのかを考えてみましょう。

環境を変え、ストレスを緩和できる環境を作る

環境が要因である場合は、飼育スペースを落ち着ける環境に移動したり、愛犬の気が紛れるようにたくさんコミュニケーションを取るなど、何かしらの対策を取っていきましょう。

 

犬にとって落ち着かない環境はどうしても発生してしまいますが、これを避けてばかりいては、どんどんと犬も神経質な性格に向かっていきます。

 

大切なのは環境に慣れさせることでもありますが、それと同時に環境に慣れる「精神」を愛犬にも培ってもらう事が大切です。そのためには、心を鬼にしなければならない場面もありますが、臆病な性格に育つと後々困るのは、飼い主さんと愛犬の双方です。

 

そのためにまずは一度環境を変え、愛犬のストレスを少しでも解消・緩和できるよう、コミュニケーションを取ることも大切にしていきましょう。

犬が足を舐める「身体的な理由」とは

続いて犬が足を舐める「身体的な理由」について見ていきましょう。

 

身体的な理由に挙げられるのは、怪我や病気によるものです。愛犬が足をなめている箇所をしっかりと確認してみましょう。

 

足に怪我をしてはいないでしょうか。もしくは、爪が折れていたりはしていないでしょうか。見るだけではなく、指の間も開いて確認してみましょう。

 

また、確認する際に愛犬が痛がったり、唸ったりと、いつもは見せない様子をした場合は、見た目ではわからないトラブルが生じている可能性もあります。骨折や関節炎など、目視だけでは確認することができないケースもあります。

 

この場合は動物病院で処置をしてもらうのが得策です。無理はせず、なるべく早く検査を行いましょう。症状が落ち着けば、足を舐める行為もなくなるはずです。

皮膚炎の症状が見られる場合も

愛犬の足を確認した際に、舐めている箇所が不自然にはげていたり、赤くただれている場合は、皮膚炎を引き起こしているために足を舐めていたと判断することができます。

 

皮膚炎を引き起こしている要因で考えられるのは、食物アレルギーによる皮膚炎ほほか、ノミやダニをはじめとした虫刺され・寄生虫等によるアレルギー症状です。

 

ここ1ヶ月位にドッグフードを変えたり、何か違うサプリメントや食べ物を与えてはいないでしょうか。この場合、以前与えていたフードと今回のフードの原材料を比較し、含まれていない原材料がアレルゲンとなっている可能性があります。

 

アレルゲンとなっている原材料を避けることで症状が改善され、足を舐める行動もなくなるはずですが、すでに強い痒みや患部が荒れているようであれば、治療を行ったほうが患部の治りも早く、愛犬も苦しまずに済みます。

軽度の症状であればケアすることで解決することも

足の裏のパッドが傷ついていたり、皮膚が少し荒れ始めていたりする場合にも足を舐める事がありますが、軽度の症状であればケアを行うことで、足を舐めなくさせることができるかもしれません。

 

犬の足裏は真夏のアスファルトや真冬の雪上など、飼育環境によっても状態は異なるものの、犬の体の中でも特に酷使している部位に違いはありません。そのため、足裏や足回りは怪我もしやすく、荒れやすい箇所でもあります。

 

足裏の場合は、市販されている足裏ケア用のクリームなどを利用してスキンケアを行い、荒れた足裏のケアを重点的に行いましょう。

 

また、患部が荒れてしまわないための対策として、散歩に行く際には患部が完治するまで靴下や靴を履かせてあげましょう。外にはばい菌もありますので、注意が必要です。

症状を緩和させるために

犬が足を舐める行動を止めさせるためには、上記で説明してきた通り、まずは問題の解決が優先されます。

 

しかし、それでも足を舐めるようであればエリザベスカラーを装着させるなどして、患部を舐めさせないような工夫が必要になります。足を舐める癖がついている場合にも効果的です。

 

精神的な理由なのか、身体的な理由なのかを判断し、適切な対応が必要にはなりますが、すぐに舐める行為が収まるわけではありません。舐めている足の患部の状態も確認し、必要があればエリザベスカラーを利用するなどの対策を取りましょう。

まとめ

犬が足を舐める理由や、それに伴う症状について解説してきました。私達が切り傷や落ち着かない時に体に触れるように、犬たちも同じく舐めるという行動で体に触れようとします。

犬が足を舐めるという行動は何かしらの問題をおこしている、正常ではないというサインになりますので、いち早く異変に気が付けるよう、日頃から愛犬のことを観察するようにしましょう。

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