おすすめなフードの選び方とランクの見分け方とは?
公開日 2020.06.10 更新日 2024.11.17ドッグフードも様々なメーカー・ブランドが存在しますが、ドッグフードを選ぶときにはどのようなポイントに注意して選んでいるでしょうか。
愛犬の皮膚や毛艶のため、愛犬の健康維持のため、もしくは食物アレルギーがあるためにアレルギーに配慮したドッグフードを選んでいるなど、様々な選択肢でドッグフードを選んでいることでしょう。
しかし、ドッグフードはブランド名が有名であることや、キャッチコピーなどでドッグフードの品質やランクを見分けることはできません。
今回はドッグフードの選び方やランクの見分け方、ドッグフードを選ぶ際におすすめしたいポイントについて解説していきたいと思います。
フードのランクを見分けましょう
ドッグフードを選ぶ際に最も重要となるポイントが、ドッグフードのパッケージに記載されている原材料表記を確認することです。
愛犬が食物アレルギーをもっている場合にはドッグフードの選択肢もぐっと狭まってしまうと思われがちですが、フードの選び方やランクの見分け方はアレルギーの有無に関係はありません。
ドッグフードのランクや品質は原材料表記を確認することで、そのフードのクオリティをある程度は把握することができます。
- Aランク:安心して与えられるクオリティ
- Bランク:最低限のクオリティ
- Cランク:避けたほうが良いクオリティ
本記事ではドッグフードのランクをわかりやすく解説するため、上記の3つのランクに大きく分けて解説していきたいと思います。
Cランクのフードの選び方と見分け方
「保存料」や「酸化防止剤」に合成添加物を使用したドッグフードや、「着色料」を使用しているドッグフードはできれば避けたほうが良いドッグフードと言えるため、Cランクのドッグフードに該当します。
合成添加物とは科学的に合成させた添加物であり、自然由来の添加物や成分よりも効果・効能は期待できるものの、健康維持にはクエスチョンが付く成分も少なくありません。
愛犬の健康維持を目的に考えると、合成添加物を意識的に使用しないドッグフードも多く、あえて配合しない場合や天然由来の成分を使用するドッグフードが大半となってきています。
では具体的に、合成添加物にはどのようなものがあるかと解説していきたいと思います。
「着色料」の使用は論外
「赤色102号」や「食用青色1号」など、着色料の記載がないか確認してみましょう。
着色料に関しては犬の健康維持どころか、健康を害する恐れがある合成添加物ですので、着色料の含まれるドッグフードは避けるようにしましょう。
「保存料」は不使用が◯
カビなどの発生を抑える保存料ですが、近年では健康に害を与える恐れがあるとして保存料を使用しないドッグフードが多くなってきています。
代表的なものでは人間用のソーセージ等にも使用される「ソルビン酸カリウム」ですが、ドッグフードにも使用しないのが一般的となりつつあります。
「酸化防止剤」はミックストコフェロールが◯
ドッグフードの酸化を抑える働きをするものは「酸化防止剤」として記載されています。中でも多いのが「ミックストコフェロール」ですが、ミックストコフェロールとはビタミンEの事ですので、愛犬にも安心して与えることができます。
一方、注意が必要なのが「エトキシキン」や「BHA」「BHT」などの合成添加物です。人間用の食品にも使用される酸化防止剤ではありますが、含有量にも規定が定められているものです。
ドッグフードの製造時に含まれる酸化防止剤も規定以下に守られていますが、摂取量によっては害を引き起こしかねない成分ですので、あえて使用しているドッグフードは避けたいところです。
Bランクのフードの選び方と見分け方
ドッグフードに記載されている原材料表記では、割合の多いものから順に記載するというルールがあり、一番初めに記載されている原材料でドッグフードのランクを大きく分けることができます。
例えば、「チキン」味として販売されているドッグフードであれば、当然ながらドッグフードには鶏肉が含まれていると判断するでしょう。
しかし、安価なドッグフードでは「とうもろこし」や「小麦」といった「穀類」が第一主原料として使用されている場合が多いです。
一方、第一主原料に「鶏肉」や「チキン」と表記されるドッグフードは、ランクの違いはあれど、動物性タンパク質をメインとしたドッグフードであることがわかります。
犬は雑食性の肉食動物です
犬は雑食性の肉食動物と考えられているため、肉などから得られる動物性タンパク質を多く摂取することが、犬の健康維持にも欠かせないものです。
穀類からも栄養を吸収することは出来ますが、犬は肉の消化に適した体のつくりとなっています。
ドッグフードの配合バランスによっては一概に粗悪とは言えませんが、犬の食事にはできるだけ動物性タンパク質を多く摂取できるフードを与えたほうが安心と言えるでしょう。
Aランクのフードの選び方と見分け方
合成添加物を使用せず、第一主原料に動物性タンパク質を使用しているドッグフードであれば、ひとまずは安心して愛犬に与えることの出来るAランクのドッグフードと言えるでしょう。
ただし、Aランクのドッグフードであっても顕著な違いがあります。ここからあえて分けると「AAランク」「AAAランク」「Sランク」といったように分けることが出来ますが、Aランクであることは最低限の基準であります。
そのポイントとは、どのようなものなのでしょうか。
「肉類」にも色々な種類があります
第一主原料に「肉類」と記載されているドッグフードも多く存在しますが、残念ながら、場合によってはBランク相当であるドッグフードも少なくありません。
その代表的なものが、「家禽ミール」や「ミートミール」と記載されるドッグフードです。
「ミール」とは粉砕加工された肉のことですが、製造されていく工程で栄養素も破壊されてしまうため、より栄養価の高い物を求めるのであれば「生肉」の状態が最も望ましい原材料と言えます。
価格と比例するドッグフードの価格
ドッグフードに使用される原材料の「質」ですが、簡単に説明するとスーパーで販売されている「生肉」と、安価なハンバーガーショップで使用されるハンバーガーの「パティ(肉)」ほどの違いがあります。
当然ながら、生肉で作られるドッグフードは高く付いてしまいます。一方、パティのような肉で作られるドッグフードは、安価な価格で製造できる事が容易に想像できるかと思います。
高価なドッグフードメーカーでは、生肉の含有量が100%に近い製品も少なくありません。また、オーガニック素材など、原材料を育てる環境もランクを見極める要素の一つとなってきています。
おすすめなドッグフードの選び方とは?
ドッグフードの品質やランクについてはご説明してきたとおりですが、実際に愛犬の身体に合ったドッグフードを選ぶとなると、必ずしも生肉の含有量が100%に近いドッグフードがベストではない場合もあります。
ドッグフードを選ぶ「基準」について解説してきましたが、同時に、愛犬の身体や必要な栄養について把握しておくことは、飼い主さんが管理すべき大事な役割の一つです。
とはいえ、今回ご紹介してきた
- 合成添加物は使用しない
- 第一主原料が動物性タンパク質
- 生肉と素材の産地
以上の点をクリアしているドッグフードであれば、愛犬にも安心して与えることの出来るおすすめのドッグフードと言えるでしょう。
まとめ
今回はドッグフードの選び方・ランクの見分け方についてご説明してきました。
よい製品を求めればキリがありませんが、愛犬に安心して与えられるドッグフードを選ぶには、飼い主さんがしっかりと知識を持って選ぶことも大切なのです。
ドッグフードの原材料表記は店頭でもすぐにチェックのできる部分ですので、パッケージに記載されるキャッチコピーなどに惑わされず、まずは原材料表記を確認するようにしましょう。