肉球のケア方法と注意点を解説!肉球ケアのおすすめ用品5選
公開日 2020.12.02 更新日 2024.11.17意外と見落としがちな犬の足裏ケア。皮膚や被毛のケアは行っていても、肉球へのケアは簡単に済ませているという飼い主さんも多いのではないでしょうか。そこで今回は、意外と重要な犬の肉球ケアの方法や注意点について解説、合わせておすすめの用品についても解説していきたいと思います。
犬の肉球が持つ役割とは?
犬は肉球から伝わる感触で地面の状態を把握したり、直接伝わる足への衝撃を肉球で吸収し、足への負担を和らげています。
私達の手のひらや足の裏に近い感覚に加え、衝撃を和らげるスニーカーの役割も持っている犬の肉球は、犬の健康を支える非常に大切な体の一部です。
また、犬は人間のように汗をかかない動物ですが、実は犬の肉球と鼻先にはエクリン腺と呼ばれる汗腺が存在します。エクリン腺から出る汗はサラッとした汗ですので、ベタベタと汗をかくというイメージではありません。
このように、意外と繊細でセンサーのような機能をも併せ持つ犬の肉球は、犬の部位の中でも特に非常にデリケートな部分でもあるため、定期的なケアを行うことをおすすめしています。
犬の肉球に悪影響を与える環境とは?
真夏のアスファルトは、表面温度が60度を上回る温度まで上昇するというのは有名な話ですが、こんな時間帯に散歩をすると当然ながら犬の肉球はやけどを負ってしまいます。
アスファルトの表面温度が40度を下回りだすのはおおよそ18時頃ですが、表面温度に関わらず、自然界には存在しなかったアスファルトの上を歩くだけでも、犬の肉球はダメージを受けています。
また、雪国の方でしたら真冬の雪の上を歩くだけで、犬の肉球にダメージを与えるというのもおわかりになるかと思います。冬は特に肉球の乾燥に注意しなければなりません。
自宅でもケアが必要な場合も
外での活動だけが肉球ケアの対象というわけではなく、自宅内においても肉球ケアを必要とする場合があります。
特に注意したいのが、肉球では滑りやすいフローリングの場合です。
肉球にダメージを負うというよりかは、肉球が滑ることで犬の足腰へじわじわとダメージが加わってしまう事が懸念されます。股関節が弱い犬や、老犬は特に注意が必要です。
また、元気な犬であっても滑りやすいフローリングの上で走り合わると、何かの拍子に怪我をしてしまうリスクもありますので、フローリングの上にラグを敷いたり、滑り止め効果のある肉球ケアを行う事をおすすめします。
肉球ケアのおすすめ用品
説明してきたとおり、犬の肉球ケアにもダメージケアを目的に肉球ケアを行う場合や、自宅内でも快適に過ごせるように肉球ケアを行う場合とで目的は異なってきます。
肉球ケアを行う際には肉球クリーム等のアイテムを利用すると高い効果を得られますが、品質や使い勝手だけでなく、目的を明確にして商品を選ぶことをおすすめします。
また、紹介するいずれの商品も当然ながら、犬が舐めても問題のない成分が使われているので、安心して利用することができます。
肉球ケアの定番「A.P.D.C ポウ&エルボウローション」
肉球ケアクリームの中でも定番と言って良いアイテムが、A.P.D.Cの「ポウ&エルボウローション」です。
「ポウ&エルボウローション」は、マカダミアナッツオイルやマンゴー種子オイルを使用したローションタイプの肉球クリームで、天然の保湿成分がしっかりと肉球を保湿し、ガサガサになった肉球を蘇らせてくれます。
肉球が乾燥していると自宅内でも滑りやすくなるため、いち早くカサカサ肉球から卒業しておきたいところ。夏場のダメージケアや滑り止め効果を得たい時におすすめの商品です。
ダメージケアに最適な「パナズー パウケアクリーム」
パナズーの「パウケアクリーム」はヒアルロン酸とアロエベラを使用した、肉球のダメージケアに最適なアイテムです。真夏のアスファルト対策や、荒れた肉球を改善するのにも適しています。
また肉球だけでなく、乾燥している他の箇所にも利用できる保湿クリームなので、使用用途は多いです。体の気になる箇所に使用する目的として持っておいても良いかもしれません。
保湿クリームですが、速乾性で作られているので付着後に乾かす必要がなく、やんちゃな犬にも利用しやすい肉球クリームです。
敏感肌の犬にも使いやすい「Pet Cool オーガニックシアバター」
Pet Coolの「オーガニックシアバター」は、主成分のオーガニックシアバターのほか、ラベンダーエキスやヨモギエキス、ドクダミエキス、ウコンエキスと、10種類以上の天然素材を配合した、敏感肌の犬にも利用しやすい保湿クリームです。
上記のパウケアクリーム同様、肉球クリームの用途だけではなく、体の他の部位にも使用できる保湿クリームですので、炎症している箇所や乾燥している箇所にも良い効果を与えてくれます。
気軽に利用しやすい「パウソフト」
トーラスから販売されている「パウソフト」は、主成分にバージン・ココナッツオイルを使用した保湿クリームで、同時に滑り止めの効果も得られるアイテムです。
商品ボトルから直接塗布でき、手を汚すことなく肉球ケアを行えますので、肉球ケア初心者という方でも気軽に利用できる商品ではないでしょうか。
肉球ケアの下準備に利用したい「パウクリン」
トーラスから販売されている「パウクリン」は肉球専用の除菌スプレーで、散歩後の除菌だけでなく、肉球の保湿・保護効果を得られるスプレーです。
滑り止めの効果もありますが、パウクリンは肉球ケアを行う前の下準備として利用したいアイテムです。しっかりと足裏を除菌し、清潔な状態にしてからケアを行ったほうがより高い効果を得られるでしょう。
肉球のケア方法と注意点
犬の肉球ケアを行う際には、まずは愛犬の肉球を確認してから行いましょう。怪我をしていないか、肉球の状態はどのようになっているかなど、事前に肉球の状態を把握しておくことで、適した対策を講じることができます。
また、犬は足や肉球に触れられるのを嫌がるので、飼い主さんに肉球を触られ慣れているか、慣れていないかでも、ケアの仕方が変わってきます。普段から足先を触ることに抵抗がなくなるよう、慣れさせておくようにしましょう。
肉球を綺麗にしてから肉球ケアを
実際に肉球ケアを行う際は事前にしっかりと綺麗にし、汚れのない状態でケアを行いましょう。紹介した除菌スプレー等を利用すると、より安心です。
肉球のケアを行う際は、上記で紹介してきた保湿クリームを利用するのがベストです。濡れたタオルなどで拭くだけという方もいらっしゃいますが、それでは汚れを軽く落としているだけで、保湿の効果を与えることはできません。
保湿クリームを利用し、丁寧に肉球ケアを行うことで健康な肉球を取り戻すことができるでしょう。
肉球が荒れている時は靴下の利用も
肉球の状態がかなり荒れている場合は、犬用の靴下を取り入れてみましょう。肉球ケアを行い、保湿クリームを塗ったあとに靴下を履かせることで、より保湿効果を高めることができます。
肉球がひび割れていたり、怪我をしている場合は靴下を履かせて、1日でも早く肉球を改善させてあげることが大切です。
まとめ
犬の肉球は、歩いたり走ったりと動く時や自分の体を支えるためや、地面からの情報を読み取るためなど、非常に重要な役割を果たしている部位です。
肉球が傷つき、機能を果たせなくなることで、全体的な健康にも悪影響を及ぼすリスクもあります。定期的に愛犬の肉球を確認する癖をつけるようにし、常に健康な肉球を維持できるよう、しっかりとケアを行っていきましょう。
決して難しいケアではありませんので、まずは保湿クリームを揃えておくようにし、いつでもケアを行える態勢を整えておくことをおすすめします。