犬が興奮したときのしつけと対策方法を3つご紹介
公開日 2020.06.24 更新日 2024.11.18犬が興奮してしまう原因や興奮してしまう環境は様々です。
人に対して興奮することもありますし、モノに対して興奮することもあります。
しかしそれを放っておいてしまうと興奮がエスカレートし噛み癖が付いたり吠え癖が付いたりしてしまい新たな原因を生んでしまいます。
愛犬がどんなことに興奮しているのかをしっかり知ってから適切な対策をして興奮を落ち着かせるすべを知りましょう。
犬が興奮してしまう原因
犬が興奮してしまう理由は大きく分けて4つあります。
- ストレス
- 喜び
- 来客
- 恐怖
と家で飼っている場合は上記のことが興奮の原因になっている可能性が高いです。
一つ一つ見ていきましょう。
興奮してしまう原因①:ストレス
飼い主でもわからないのになぜか興奮しているといった場合に一番考えられるのが「ストレス」による興奮です。
犬はストレスを感じると犬の本能的な性質が現れます。
例えば、「興奮」、酷くなると「吠える」「噛みつき」などです。
犬は本来興奮し、吠えたり噛みつくことを本能としている動物です。
犬の興奮をコントロールしてあげることによりストレスによる興奮からくる問題行動をこしにくくすることができます。
犬のストレスについては「運動不足」「コミュニケーション不足」「生活環境の変化」「ケア不足」「精神的障害」「身体的障害」からくるものなど様々ですので愛犬がどんな状態からきているストレスなのかを理解してあげることが重要です。
興奮してしまう原因②:喜び
仕事や外出先から飼い主が帰宅するとテンションが上がり飛びついてくる犬がいます。
そのような喜びからくる興奮も考えなくてはいけない興奮の一つです。
この興奮がエスカレートするとふとした時に飼い主を噛んでしまい、飼い主だけなら良いと思う方もいますが最悪の場合散歩している最中にすれ違った人に誤って噛んでしまう危険もあります。
そうなってしまえば裁判沙汰になってしまう恐れもあるので気づいたときに辞めさせるのが良いでしょう。
さらに喜びによる興奮はもう1つあり、「好きな食べ物やおもちゃ」に対しても興奮反応を起こすことがあります。
飼い主がご飯やおもちゃを渡すときに喜んでテンションが上がってしまい何度も何度も飼い主の目の前で回っている光景を目にしたりすることがあるのではないでしょうか?
それも興奮の1つであり気にしてあげなければいけません。
興奮しすぎることで食べ物やおもちゃなどを誤飲してしまう危険があります。
おもちゃにかんしては破損してしまい、そこからの誤飲やけがにも繋がりますので特に注意したいです。
興奮してしまう原因③:来客
人間のことが好きな犬は多いです。
来客時に知らない人が来ても喜びから発展して興奮してしまう犬もいます。
逆に警戒心が強い犬は来客に対し恐怖心から興奮する犬もいます。
来客に興奮する犬の場合、インターフォンが鳴る音にリンクして学習していることが多いためインターフォンが鳴ることにより興奮している場合も考えられます。
このような来客に反応して興奮している犬に対しても改善していかなくてはなりません。
興奮してしまう原因④:恐怖
雷やサイレン、飛行機の音や花火などの音に敏感な犬も多いです。
特に子犬の時期は聞く音全てが初体験です。
普段聞きなれない雷や救急車のサイレン音などには敏感になる子が多く、そこから恐怖としての興奮が始まってしまう犬もいます。
また来客時にもテンションが上がってしまう犬とは反対に来客者に対して恐怖心を抱く犬もいます。
特に神経質で臆病な犬は大きな音だけでなく日常で聞く子供の泣き声や人間のくしゃみなどにも驚き、パニックを起こしてしまうこともあります。
このような場合はなにに恐怖を示していて興奮しているのかが明らかですので、なるべく早めに対処してあげることが重要です。
犬を落ち着かせるためのしつけや対策3選
興奮した犬を落ち着かせるにはどうしたらよいでしょうか。
上記でも興奮には大きく分けて4つの興奮パターンがあることをお話ししました。
それを踏まえ、実際に私たち飼い主が愛犬の興奮パターンに合わせてどのように適切な対応を取ったら良いのかをまとめました。
ストレス→エネルギー発散
ストレスにも様々なストレスパターンからくる興奮があるとお話ししました。
どのパターンでも共通して有効なのが「エネルギーを発散」してあげることです。
運動不足、コミュニケーション不足、ケア不足、生活環境の変化、精神的障害、身体的障害どれにとっても飼い主が気を付けてあげなければいけません。
・運動不足であればドッグランなどに連れ出してあげ広いところで好きなだけは知らせてあげましょう。
・コミュニケーション不足であればもっと飼い主の愛情が必要です。
ケージの中だけにとどめず部屋の中を自由に行き来できるような環境にしてみてはいかがでしょうか。
・ケア不足や生活環境の変化についてはブラッシングや食事の時間などなるべく愛犬のそばにいるようにし、落ち着かせてあげることが大切です。
・精神的障害や身体的障害は飼い主だけでなく獣医師の協力も必要になることがあります。
具合が悪そうにしているときは悩まず放っておかずにすぐに動物病院に連れて行くようにしましょう。
1つずつ対処法が異なります。
愛犬に合わせた対処を取りましょう。
喜び、来客→無視
喜びや来客に対する嬉しいという興奮状態は無視をすることが一番です。
犬に対して「あっち行って」などと話しかけてはいませんか?
そういった声掛けでも犬にとっては「相手にしてくれた」と勘違いしてしまいます。
勘違いした犬は飼い主に構ってもらえたことが嬉しくて興奮し、同じ行動を繰り返すようになります。
『相手にしない』=『話しかけない』ことが大切です。
来客時にどうしても興奮してしまう場合は、クレートに入れてしまうのも1つの手段です。
これをクレート・トレーニングとも言います。
ケージやサークルに入れ一旦落ち着かせる行為です。
基本的には恐怖心を抱いている犬などに用いますが、喜びで興奮してしまっている犬を落ち着かせるために使用するのも有効的です。
恐怖→抱きかかえたりクレートなどを用意
雷や救急車のサイレンなどの大きな音に恐怖を感じているときは抱きかかえてあげたり、クレートを用意して落ち着かせてあげましょう。
抱きかかえることで、飼い主の心臓の音を感じ安心させてあげることができますし、撫でてあげることで飼い主とのコミュニケーションをとることもできます。
神経質で臆病な犬にはクレートを用意してあげることも効果的です。
犬はテリトリーを大事にする動物なので自分だけの安心できる場所を与えてあげると精神状態が安定するといわれています。
最初はクレートに入りたがらない子が多いですがクレートトレーニングをし1日クレートの中で休ませてあげることで安心できる場所と学習してくれます。
なぜ興奮してしまうのか根本から探ることが大切
興奮を収めるにはまず「どのような理由で興奮しているのか」を知ることが大切です。
そのために飼い主は「いつ・どこで・なにが・だれと・どのように」を探り「なぜ興奮してしまったのか」を考えなくてはなりません。
興奮した理由が分かればそれに合わせて落ち着かせるようにします。
落ち着かせ方も原因によって様々なので愛犬に寄り添い普段の生活をよく観察してみると良いでしょう。
自分で解決できない場合は問題行動になる前に獣医師に相談することも手段の一つです。
根本から興奮の原因を知ることで愛犬とより親密になれますし、興奮の減少にもつながります。