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多頭飼いはストレスになる?先住犬と上手く馴染んでくれるための対策とは

公開日 2020.09.30 更新日 2024.11.18
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多頭飼いはストレスになる?先住犬と上手く馴染んでくれるための対策とは

「愛犬がこんなにかわいいのなら、もう一頭増えたらもっと毎日が楽しくなるかも!」と、愛犬が可愛ければかわいいほど、多頭飼いの理想は膨らんでいきます。また逆に、「1頭でもこんなに大変なのに、もう一頭増えたらもっと大変だ!」と感じている飼い主さんもいらっしゃることでしょう。

このように、犬を飼っている方であれば多頭飼いについて一度は考えたことがあるのではないでしょうか。そこで今回は、犬の多頭飼いのメリット・デメリットについて解説、先住犬のストレスや対策についても解説していきたいと思います。

多頭飼いはストレスになる?

飼育状況や愛犬の性格にもよりますが、犬を飼う上で多頭飼いはおすすめです。

多頭飼いをしていない方にとっては意外かもしれませんが、多頭飼いをすることで先住犬も、新しく迎え入れる犬にも社会性が身につき、飼い主さんも「お世話」という面で少し楽になる部分はあります。

とはいえ、多頭飼いをし始めるまでや、多頭飼いが始まったばかりのタイミングは大変なことも多いのは事実です。

多頭飼いをすることでデメリットとなる部分はありますので、早く多頭飼いをしたい!という逸る気持ちはわかりますが、多頭飼いのメリットやデメリットとについてしっかりと理解を深めていきましょう。

まずは、先住犬が多頭飼いに向いているのかどうかを判断する方法や、対策について解説していきたいと思います。

先住犬は多頭飼いに向いている?

多頭飼いを行う際に飼い主さんが一番に心配なのが、先住犬は多頭飼いに向いているかどうかという点ではないでしょうか。

この心配に関しては、実際に住んでみなければわからないというところはありますが、参考程度に試してみるならば、ドッグランでの行動を見てみることです。

愛犬はドッグランでどのような行動を取っているでしょうか。内弁慶なタイプでしょうか、それとも遊びに誘いに行くタイプでしょうか。

遊びに誘いに行くタイプであれば、多頭飼いは問題ないかと思います。新たに迎え入れる犬の性格によっても変わりますが、新入りに対して声をかけてくれるタイプではないかと思います。

先住犬が内向的な性格だと上手くいかない?

続いて内弁慶で少し内向的な行動を取っている場合ですが、基本的に攻撃的な態度を取っていなければ、時間はある程度かかっても多頭飼いは可能かと思います。

ドッグランという空間は、どの犬も「アウェイ」の状況です。この状況でも楽しめている犬は前述で説明したタイプですが、自宅が大好き!というタイプの犬はアウェイの状況であまり楽しめない子が多いです。

このタイプの犬は自宅内では自分を出すことが出来るので、新入りに対して厳しい一面も見せるかもしれませんが、お互いにとって社会性を身につけられる良い機会にもなるため、メリットの方が大きいと言えます。

攻撃的な性格だと上手くいかない?

ドッグランでも攻撃的な態度をとり、散歩中にも他の犬に攻撃的な態度をとるタイプの犬は、判断が難しい部分ではあります。

ドッグランでの状況だけで決めつけるのは間違っていますが、新入りに対してもかなり時間がかかることは予想されます。

ただし、可能性としては全くないわけではありません。多頭飼いをすることで社会性が身に付き、以前よりも飼いやすくなるというケースも全く無くはないのです。

先住犬のストレス対策について

先住犬の性格による多頭飼いの判断について説明しましたが、初めて自宅に新入りが入ってきた時は、どの犬もストレスに感じてしまいます。とはいえ早ければ数日、1週間程度もあればだいたいの犬は慣れ始めます。

そこで、できるだけ先住犬のストレスを軽減させるための対策を解説していきますが、基本的には何をするにも「先住犬が最初」という事を意識しておけば、先住犬の顔も立てられるのでストレスを軽減させることができます。

散歩に行く際の用意であったり、おやつやご飯を与える際の順番、声を変える時の順番など、日頃の生活で愛犬と接するタイミングは色々あると思いますが、どのタイミングにおいても先住犬から行う事を心がけましょう。

非常に簡単な事ではありますが、愛犬にとっては非常に大事なことなのです。自分を差し置いて、新入りが優遇されていると勘違いされてしまうと、先住犬の気持ちも落ち込んでしまいます。

犬社会にあまり顔を突っ込まない事も大切

例えば、飼い主さんが新入りを抱き上げ、先住犬に挨拶させるような行動はNGです。犬社会には私達にはわからない、暗黙の空気感は存在します。あまり飼い主さんが仲介しようと思っても、良い結果は生まれません。

新入りとなる犬は、すでに犬がいる状況が当たり前となりますが、先住犬にとっては今までの環境と異なるため、どのシチュエーションにおいてもストレスは感じてしまいます。

新入り犬が馴染めるか心配してしまいがちですが、先住犬が「これから一緒に生活していく」という事を理解しなければ、多頭飼いのメリットを引き出すことはできません。

そのためには、先住犬自らが問題を乗り越える必要があります。飼い主さんが顔を突っ込むと、先住犬はどうしても飼い主さんに甘えてしまうため、慣れるのが遅くなってしまいます。

多頭飼いを成功させるポイントとは

先住犬によって多頭飼いが向いている・向いていないというのはありますが、迎え入れる犬のタイプによっても、多頭飼いの成功は違ってきます。

必ずしも当てはまるわけではありませんが、できるだけ別姓の犬を迎え入れるというのも一つです。オス同士、メス同士でも上手くいくケースは十分ありますが、別姓のほうが上手くいくケースは多いようです。

また、先住犬が十分に慣れた3歳頃から迎え入れるのが理想的です。一方、多頭飼いのリミットとして8歳頃までには迎え入れておきましょう。

高齢にさしかかる8歳過ぎになると、先住犬にも色々なトラブルが生じやすくなります。

大切なのは先住犬を理解できているかどうか

多頭飼いについてのポイントを色々ご紹介してきましたが、最も大切なのは、飼い主さんが愛犬のことをどれだけ理解できているかということです。

実際のところ、迎え入れる犬がどんな性格なのかは住んでみなければわかりません。しかし、水飲みに一列に並んでみたりと、犬同士のルールが生まれれば自然と多頭飼いも上手くいくものです。

先住犬が新入りの犬をしつけ、新入りの犬は先住犬の行動を真似て成長し、生活に馴染んでいきます。先住犬をしつけていた時と比較すると、先輩犬もしつけに参加するため、かなり楽に飼育することができます。

また、一方の先住犬も下が入ってくると背筋が伸びるのか、少しお利口さんになっていく様子が見られます。

極端に怖がっている場合

先住犬が極端に、新入りに対して臆病な態度を取っているようであれば、飼い主さんが「怖い相手ではない」という模範を示してあげる方が良いときもあります。

前述の通り、あまり犬同士の間に首を突っ込むのは良くないのですが、先住犬が「危険か、危険ではないか」の判断すらも取れていないようであれば、飼い主さんが安全な相手であると知らせるほうが良い場合もあるのです。

その場合には、極端に挨拶させようとせず、新入りの犬の横に座る程度で良いです。可能であれば、先住犬を呼んでみても良いでしょう。

まとめ

多頭飼いを行ったことによる先住犬へのストレスや対策、性格による違いなどを説明してきましたが、多頭飼いができない犬のほうが少ないかと思います。

どのタイミングでも先住犬を優先に行うことや、犬同士の間に飼い主さんがあまり入らないことさえ気をつけていれば、あとは犬同士でルールを作り、仲良くやっていってくれるようになります。

慣れるまでが大変ではありますが、慣れてくれればかわいさも倍増し、先住犬への愛情もより強いものとなっていきますので、多頭飼いを検討しているのであれば、ぜひ前向きに検討してみてください。

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