子犬の基本訓練|タイミング別覚えておきたいしつけまとめ
公開日 2020.07.06 更新日 2024.11.18子犬のうちからしつけを行うことが大事だと知っている人は少なくないと思いますが、どのタイミングでどのようなしつけをするのがベストなのかをしっかりと理解できていますか?愛犬は大切な家族だからこそ、家庭内でのマナーや、社会生活におけるマナーをしっかりと覚えさせなければなりません。
ここでは子犬を迎えたその日からできるしつけから、外でも使えるしつけまでをタイミング別に紹介しています。
子犬のしつけのタイミングは?
子犬のしつけのタイミングは子犬を迎えたその日から始まります。
一般的に社会化期に入ったらしつけをすれば良いと考えている方は要注意。
家に迎えた以上「我が家のルールはこうですよ」といった方針を迎え入れたその日から一貫性をもって教えることが重要です。
ただ迎えたその日からすべて教えてすべて覚えるわけにはいかないので、タイミングをみて順序良くしつけをしていく必要があります。
下記項目からは
・子犬を迎えたその日から
・子犬が生活環境に慣れたら
・子犬の散歩デビュー
・子犬が触っても抵抗しなくなったら
のタイミングごとにおすすめの覚えてほしいしつけやコマンドについてご紹介します。
子犬を迎えたその日からできるしつけ
子犬を迎えたその日は嬉しくて甘やかしてしまうことが多いですが、ここで一番大切なのは、トイレと入ってはいけない場所を覚えさせることです。
トイレのルール
トイレトレーニングは犬を迎え入れたその日から始まります。
約1か月かけてトイレを指定の場所にしてもらうことが目標です。
まず家に迎え入れたときはケージ内いっぱいにトイレシーツを引きトイレをするたびに褒めてあげましょう。
家中を歩かせているときにトイレを催していたら抱っこしてトイレシーツの上に連れていき排泄させましょう。
徐々にトイレシーツの面積を減らしていき最終的に目標のトイレのスペースにできるようになったらトイレトレーニングの完了です。
入ってはダメな場所
キッチンや和室など犬が入られたら困る場所は初日に教えましょう。
迎え入れる前に、ベビーゲートなどを用意しておくとあらかじめ入ってほしくない場所に設置しておくことで犬は入れない場所と認識してくれます。
また、オスワリやマテができるようになれば入ってはいけない場所の前でオスワリやマテとコマンドを教えることで、より入ってはダメな場所と犬が認識しやすくなります。
子犬が生活環境に慣れたらできるしつけ
犬が生活環境に慣れてきたら(1週間後~1か月くらい)家の中でオスワリやマテを覚えさせましょう。
オスワリやマテを覚えさせることで食事のときや来客時に犬の行動をコントロールすることができます。
オスワリ
ここでは簡単にできるオスワリの方法をお伝えします。
立った状態から始めてください。
まずはおやつを使って少しずつ齧らせましょう。
齧らせている最中に手を上のほうに持っていき犬のお尻のほうに手をずらしていきます。
犬のお尻が床についた瞬間に「オスワリ」とコマンドをかけましょう。
これを繰り返していくことでオスワリを覚えてくれるようになります。
最終的にはおやつがない状態でもできるようにフリーハンドで行ったりしていきます。
マテ
マテはとっても大切なコマンドです。
様々な場面で使うことができ時には愛犬の安全を守るためにも使用できる万能なコマンドです。
まずは1歩だけでいいので練習してみましょう。
オスワリの状態で犬を飼い主のほうに向けてください。
「マテ」と言い手のひらを犬のほうに向けます。
そのまま1歩だけ下がり犬がついてこなければその瞬間にご褒美を与えます。
そうすることで着いてこないということを理解させます。
1歩で待てるようになったらマテの距離を伸ばしていきます。
ご褒美は必ず犬が待っていることころまで戻ってから与えるようにしましょう。
どんな時でもずっと待てるようになるまでには相当な時間がかかります。
じっくり丁寧に練習することが大切です。
ハウス
ハウストレーニングはクレートトレーニングとも言います。
犬の誤飲などの事故が起きないようにするためや、動物病院に連れていく際にも役に立ちますのでぜひ覚えさせましょう。
ハウスの大きさはオスワリとフセができて広すぎない大きさが好ましいです。
まずはおやつをハウスの中に放り込んで取りに行かせてください。
最初はおやつを手間に置くくらいで前足がハウスの中に入るようにします。
慣れてきたらハウスの奥までおやつを入れて取りに行かせます。
自分から入るようになったらそのタイミングで「ハウス」とコマンドをかけるようにしましょう。
次に、ハウスの中で振り向いたときにおやつをあげることでハウスの中にとどまることを覚えさせます。
「ハウス」とコマンドをかけ、振り向いたときにおやつを与える動作を繰り返すことで「ハウス」のコマンドを覚えるようになります。
子犬の散歩デビューにできるしつけ
散歩ができるようになったらマテと組み合わせてアイコンタクトやコイ・オイデなどを覚えさせていくようにしましょう。
アイコンタクトを覚えさせることで散歩時の引っ張り癖をなくすこともできます。
アイコンタクト
アイコンタクトは他のしつけにも使える基本中の基本です。
まずはおやつを犬の目の前に持っていき、そのおやつを自分の眉間あたりに持っていきます。
この時点で飼い主と犬の目が合っていることになります。
この状態で犬の名前「ポチ」などとコマンドをかけておやつを与えましょう。
・名前を呼んで目が合ったら褒める
・目を見たら一緒に楽しい気持ちになる
名前を呼んで、飼い主と目が合うと素敵なことが起こるということを理解させることで散歩時に名前を呼ぶだけで引っ張り癖を直すことができます。
コイ・オイデ
コイ・オイデは一般的に呼び戻しと言われます。
呼び戻しを教える際の注意点として普段から「オイデ」という言葉を犬が嫌がることをするために呼ばないようにしましょう。
コイ・オイデを覚えさせる時には、できれば犬が自分に集中していないときに練習をしましょう。
「ポチ!おいで!」のタイミングでおやつをひざ下あたりにセットします。
来たらおやつを上にあげ足元で必ず犬を座らせます。
座ったらご褒美を与え、また気が飼い主からそれたときに「ポチ!オイデ!」とコマンドをかけるようにしましょう。
子犬が触っても抵抗しなくなったらできるしつけ
子犬のうちにぜひしつけておきたいのが歯磨きとブラッシングです。
大きくなってからでは歯を触られたり、身体を触られたりと慣れないことに対して拒否反応を示す犬もいます。
歯磨き
最初は歯を磨く前に、口周りを触れるかどうかを試します。
まずはおやつを使用しておやつを齧っている間に歯を触るようにして口の周りを触っても嫌がらない状態を作っていきます。
歯磨きの練習をするときには犬歯以降の歯を磨くことが大事になりますので、歯磨きシートを使用して歯茎からしっかりと磨いていくようにしましょう。
ブラッシング
ブラッシングは犬の健康維持に大切なお手入れです。
特に長毛の犬は毛が絡まりやすいので毎日ブラッシングを行いましょう。
ブラッシングを好きになってもらうため、ご褒美を与えたりしながら行うようにすると良いです。
ブラシはぎゅっと握らず鉛筆を持つように手首の力を抜いた状態で行いましょう。
ご褒美はすぐに与えられる場所に置いておきます。
最初にブラシをかけるときはブラシを裏返し、手の甲でブラシのようにして被毛を撫でて抵抗しないかを確かめます。
問題がなければブラシの裏側で被毛を撫でていきます。
それでも問題がなければブラシを表にしてブラッシングしていきます。
どんな犬でもしつけは必要
子犬のうちからトイレトレーニングや様々なコマンドを覚えることで散歩デビューの時には引っ張り癖や、子供や大人に飛びついたりする癖をなくすことができます。
また、歯磨きやブラッシングを子犬のうちから覚えさせることで恐怖心をなくし、スムーズに歯磨きやブラッシングを行うことができます。
また動物病院に連れて行った際も暴れることなくおとなしく診察台に乗せることができるのでメリットがたくさんです。