飼い主にも原因がある?犬の飛び付きの原因とやめさせる対策方法選
公開日 2020.07.08 更新日 2024.11.18犬の飛びつきに迷っている方は多いと思います。飛びつきはあまり問題視しない飼い主さんが多いですが問題行動の一つです。飛びつき癖が激しいと人を押し倒したりする危険がありペットホテルやペットシッターなどに預ける際なども問題行動の一つとして捕らえられ預かってもらえなかったりお世話してもらえない可能性があります。
飛びつきは治そうと思えば治せます。しかし、なぜ飛びつくのかを知っていないと飛びつきを治すことはできません。
ここでは困っている方が多い『飛びつき』についてご紹介します。
犬が飛びつく理由は?
犬が飛びつく理由は1ことで言うと「飛びついたときにメリットがあるから」です。
例えば
・飛びついたときに犬に声をかける
・飛びついたときに撫でる
・飛びついたときに抱っこする
上記のことを無意識に行ってはいませんか?
そうすることで犬は喜び、飛びついたら自分にとっていいことが起こると勘違いしてしまい、飛びつきはどんどん増えていきます。
飛びつきは犬にとって好意的なアピールをしているので絶対治さないといけないと思っている人は少ないです。
しかし、散歩中に他の人に飛びついたり、子供に飛びついてしまうと危険ですのでなるべく治す方向で考えていきましょう。
他にも飛びつく理由には「要求」からくるものや「恐怖」からくるものまで様々です。
まずは犬が飛びつく理由を知り、そこから飛びつく原因を探っていき、対策につなげていけるようにしましょう。
飼い主にも責任がある?飛びつき癖の原因
飛びつき癖になってしまう原因を探ってみましょう。
何故その行為をするようになったかを考えることで、飛びつき癖を治す方法にもつながってきます。
「飛びつき=興奮状態」です。
愛犬に飛びつき癖がある場合は2つのパターンが考えられます。
・嬉しいとき
・恐怖心を抱いているとき
この2つの原因をより詳しく見ていきましょう。
嬉しいとき
飛びつき癖になってしまう原因は飼い主にあることはご存じですか?
上記でもお伝えしたように、飼い主が無意識のうちに抱き着いてきて可愛いからと抱っこしてしまったり、撫でてしまうことで犬にとっては飛びつくことで飼い主が可愛がってくれるといった勘違いをしてしまいます。
他にも「ご飯が欲しい」「散歩に行きたい」「構ってほしい」といった要求があるときも飛びつきが起こります。
恐怖心を抱いているとき
犬は相手に噛みつくために飛びつくこともあります。
散歩中に見知らぬ人に対して飛びついたり、見知らぬ犬にも恐怖心や攻撃心を抱き飛びつきます。
さらに犬は自分のテリトリーに見知らぬ他人が入ることが嫌いです。
その恐怖や威嚇から「自分のテリトリーから出ていけ」といった感情で飛びつく原因となることもあります。
飛びつき癖をやめさせる対策3選
改善するには飛びついたときのメリットをやめて、飛びついていないときに褒めましょう。
または「おすわり」や「ふせ」などのコマンドを用いることも飛びつき癖を無くすのにおすすめです。
様々な状況下で一番おすすめのやめさせる対策方法は異なります。
今回はやめさせる対策として、
・散歩中
・飼い主に抱き着いたとき
・恐怖心を抱いているとき
の3つに分けてご紹介します。
散歩中
散歩中の飛びつきを防ぐには、コマンドがおすすめです。
散歩中に人に出会ったり、犬に出会ったりして興奮してしまう犬は少なくありません。
リードを引っ張り前足が浮いてしまうような状態は飛びつきのサインです。
やめさせるにはコマンドをかけることがおすすめです。
いきなりコマンドをかけても興奮状態の犬には効きません。
常に自宅などでご飯を与える際や、散歩で玄関を出る際、信号を待つ際などにコマンドをかける練習をしておきましょう。
日頃からコマンドが成功したときにおやつを与えている場合はおやつも一緒に用意しておくと良いです。
飼い主に抱き着いたとき
飼い主に抱き着いてきたときは何もしないようにしましょう。
抱き着いて撫でてしまったり、逆に抱きかかえてしまうと、「もっとやればもっと遊んでくれる」「もっと飼い主が喜んでくれる」と勘違いして何度も繰り返し行うようになってしまい悪循環です。
さらに飼い主だけならいいですが、来客時に他人に対しても飛びついて押し倒してしまう危険があります。
飼い主に抱き着いてきたときには何もせずに抱き着いて来ないときにしっかりと褒めるようにしましょう。
抱き着いた瞬間にコマンドを指示することも効果的です。
コマンドを指示するときはぜひおやつなどのご褒美を添えてあげることで早く学習してくれます。
しかし、抱き着いてほしいと思っている飼い主もいると思いますので、そういった場合は「おいで」などの飼い主と愛犬だけに通じるコマンドで抱き着かせてあげましょう。
恐怖心を抱いているとき
恐怖心を抱いているときの飛びつきを防ぐ方法は抱きかかえてあげることです。
逆に飛びつきをやめさせるのに抱きかかえるの?と感じる人もいるかもしれませんが、恐怖心を感じている犬は目の前のものに対して恐怖や威嚇をしています。
そのため犬自身も平常心を保っている状態ではありません。
ですので、抱きかかえてあげることで落ち着かせてあげることができます。
抱きかかえることが困難な場合はコマンドで落ち着かせてあげるようにしましょう。
この場合、ご褒美のおやつを使用しないほうが好ましいです。
このタイミングでおやつを与えてしまうと威嚇していることが正しいと勘違いさせてしまうケースもあります。
場面場面で良し悪しを変えることはやめましょう
飛びつきには飛びつき行為が良い場面もあれば、悪い場面もあります。
例えば、自宅でテレビを見ているときは「抱き着いてほしくない」、テレビを見ていなければ「抱き着いてきてほしいなど」人間の都合に合わせたしつけをしようとすることです。
犬に人間の都合は分かりませんし、通用しません。
良い場面と悪い場面を曖昧にしてしまうと犬が可哀想です。
上記でお伝えしたやめさせる対策を実行するときは必ず一貫性をもってしつけを行うようにしましょう。
一貫性が無く、これはダメだけど、あれは良し、といった曖昧なしつけはかえって犬に悪影響です。
人間をバカにするような態度をとる原因にも繋がりますし、人間と犬との主従関係が崩れてしまう原因になります。
一貫性を持った飼い主を目指しましょう
犬の飛びつきは決して治さなくてはならないというわけではありません。
しかし、散歩中や来客などで他人に飛びつき人を傷付けてしまってからではもう遅いのです。
ましてや中型犬や大型犬などの体格の良い犬が子供などに飛びついた場合には骨折などの危険もあります。
飼い主が一貫性を持ったしつけを心がけ、他人に対して飛びつきがない様にしつけをしなければなりません。
しつけにも無視することやコマンドで覚えさせる方法がありますが、すべてこれに従うわけではなくTPOを考え、また愛犬の性格などを考えてしつけをしていくことが飛びつきを抑える一番の方法です。
そして人間の都合でしつけを中途半端なものにしてしまうことだけは絶対にやめましょう。
一度決めたしつけは犬が覚えるまで一貫性をもち、犬が覚えてからも曖昧にすることなく継続してしつけを行うことが需要です。