【心配】犬がドッグフードを食べない理由や原因|食べてもらう対策方法とは
公開日 2020.06.29 更新日 2024.11.18いつもすぐにお皿を空にする愛犬が突然ドッグフードを食べなくなってしまったら体調が悪いのか気になりますよね。犬がドッグフードを食べない理由はライフステージや環境の影響など様々です。どんな原因があってドッグフードを食べないのか、それに対してどのような対策をしていったら良いのかをご紹介します。
愛犬がドッグフードを食べない理由と対策
愛犬が突然ドッグフードを食べなくなってしまった理由は下記の理由が主に考えられます。
・季節や環境の変化
・ストレス
・体調が悪い
・フードに飽きている
一概に病気と判断することは難しく、単にフードに飽きてしまっているという場合もあります。
食べない理由とそれに対する対策法を知り実践していきましょう。
季節や環境の変化
季節の変わり目などは人間と同じように体調が優れず食欲がなくなることがあります。
また夏はエアコン、冬は暖房などで外との寒暖差によって体調を崩し、食欲不振になっている可能性があります。
【対策】
はじめに、夏と冬で犬は食べる量に違いがあります。
もともと犬は外で暮らしていた動物なので、冬はエネルギーを蓄えるため大食漢になります。
そのため夏は逆に小食になるのでその食事量のギャップから、夏バテになってしまっているのではないのかと心配してしまう飼い主が多いですが、夏は少ない食事量で問題ありません。
もちろん夏バテで食欲不振になってしまっている場合もあります。
そういった場合は一緒に水分量も減っていますので食欲だけでなく水分量を見て夏バテなのか判断をすると良いです。
夏バテと判断できる場合は食事をウェットフードに切り替えなるべく水分補給できるような食事にしてください。
ストレス
環境の変化や連日の雨などで外出できず運動不足になっている場合はストレスによる食欲不振で食事量が一時的に減っている場合があります。
また、来客が多かったり犬が安心できる場所を確保できないときもストレスによって食欲がなくなることもあります。
【対策】
運動不足の場合は自宅で遊んであげることが重要です。
特に雨の日が続いて外に出られないときはストレスの発散ができません。
家の廊下を歩かせたり、共同廊下などがあれば廊下を往復させたりと犬が十分に歩くスペースを設けてあげてください。
また来客時などは自分のテリトリーに知らない他人が入ってくるため犬にとってかなりの負担になります。
クレートなど自分だけの空間を用意してあげることでストレスを軽減してあげることができます。
そうすることで食事量は回復するでしょう。
体調が悪い
最も心配されるのが愛犬の体調不良です。
症状が全く見られない場合でも胃腸炎や細菌などのウイルス感染など何らかの病気を患っている可能性があります。
【対策】
飼い主の勝手な見解で判断するのは危険です。
食欲不振に加え便秘や下痢、嘔吐などの症状が見られた場合は急いでかかりつけの動物病院を受診しましょう。
フードに飽きている
単なるわがままでドッグフードを食べないことがあります。
人間食などを与えすぎていませんか?
毎日のようにドッグフード以外のものを副食として与えている場合は、与えている食べ物のほうが美味しくその食べ物をメインで食べたいためにドッグフードをわざと残して他の食べ物をもらおうとしている可能性があります。
【対策】
ドッグフード以外のものを与える頻度を少なくしましょう。
またドッグフードだけ与えているのに食べないという場合はフードがいつでも食べられる状態になっている可能性があります。
ドッグフードは与えてから15~20分ほどしたら下げるようにしましょう。
それでも食べない場合は嗜好性の問題が考えられますので、犬用のふりかけをいつものドッグフードに混ぜて与えるか、普段とは違うフードを用意して与えてみましょう。
子犬がドッグフードを食べない理由と対策
子犬がドッグフードを食べない場合は下記の理由が考えられます。
・粒が大きいまたは固い
・急にフードが変わった
・ストレス
粒が大きいまたは固い
最初からドッグフードを食べない場合は粒が大きすぎて食べられないか、硬くてかみ砕くことができず食べられないということが考えられます。
【対策】
お湯でふやかして与えてみましょう。
ウェットフードで代用するのも良いです。
急にフードが変わった
子犬を家に迎え入れたときに、ブリーダーやペットショップからもらったドッグフードを使用していた場合、以前のドッグフードが切れ他のドッグフードに替えたときに替えたドッグフードを食べないことがあります。
【対策】
ブリーダーやペットショップでもらったドッグフードから飼い主が選んだ市販のドッグフードに変更するときは少しずつ変更していくようにしましょう。
またもうすでに使用していたドッグフードがなくなってしまった場合は、もう一度ブリーダーやペットショップにどのドッグフードを使用していたのかを聞き、同じものを購入するか、少しだけもらって今のドッグフードに少量を混ぜ、少しずつ切り替えていくようにしましょう。
ストレス
急に環境が変わることで大きなストレスが愛犬にかかり、食欲不振になってしまうことがあります。
【対策】
新しく家に迎えたばかりのころは、新しい環境に慣れるだけでも時間がかかります。
落ち着いて食べられる空間、なじみのあるドッグフード、なじみのある食器などを使用し犬にかかるストレスを最小限にしてあげましょう。
老犬がドッグフードを食べない理由と対策
老犬がドッグフードを食べない場合は下記の理由が考えられます。
・ドライフードを受け付けない
・食べるのに時間がかかる
・病気を患っている
ドライフードを受け付けない
7歳を過ぎると犬は高齢期(シニア期)に入ります
固いドライフードをうまく噛み砕けないことからドライフードを受け付けなくなったり、消化機能の低下により食欲が減少していることが考えられます。
【対策】
ウェットフードに切り替えてみましょう。
ウェットフードならば水分量が多くふやかしたドッグフードよりも柔らかいので飲み込むだけでも食事をすることができます。
またウェットフードには特定の必要栄養素が含まれているフードが多いので愛犬の目的に合わせたフード選びをすることも可能です。
消化機能が著しく低下している場合は無添加のフードや、たんぱく質を多く含むフードをメインにし嗜好性があるフードを選ぶようにしましょう。
食べるのに時間がかかる
咀嚼機能の低下により、いつもより多くの時間を費やして食べている可能性があります。
【対策】
一度ドッグフードを与えた後に、残している場合は1時間ほどその場にご飯を置いておきそのあとに少しでも食べている様子が見られるか観察してみてください。
一度に多く食べきれなくても、また戻ってきて少しずつ食べているかもしれません。
その場合は咀嚼機能が低下して一度に食べられる量が減っているサインではありますが、もう一度戻って食べるということは栄養をちゃんと補給しているということになりますので安心してください。
病気を患っている
高齢期に入れば自然と体全体にも異常が出始めるころになります。
消化器系や、循環器系に何らかの病気を患ってしまっている関係でドッグフードが食べられなくなっている可能性があります。
【対策】
一度ドッグドックなどの健康診断を受けてみても良いでしょう。
シニア期の犬は健康診断を定期的に行うことをお勧めします。
ドッグフードの種類の中には、療法食と呼ばれる特定の病気に対応するために特別に栄養バランスが調整されているドライフードやウェットフードなどが存在します。
専門的なアドバイスや指示がない限り、飼い主の判断で購入してはいけないので獣医師に処方してもらうようにしましょう。
ライフステージに応じて対策を
愛犬がドッグフードを食べないのには明確な理由があります。
季節や環境の変化からくるものやフード自体に飽きてしまっているなど原因は様々です。
子犬や老犬が食べない理由はこれに限ったことではありません。
愛犬のライフステージを理解し、そのライフステージに合わせた食事を用意することも飼い主の務めです。
また、食欲不振が長く続く場合は自分で判断せずにかかりつけの獣医師に相談するようにしましょう。