まだまだ続く暑い夏を乗り切るために!犬の熱中症対策とおすすめグッズ6選
公開日 2020.08.25 更新日 2024.11.18人間にとっても過酷な夏は、犬にとっても同様に過酷な状況です。中でも特に心配されるのが熱中症です。犬の日常生活では散歩の時だけではなく、自宅内にいる状況や車移動をしている時など、熱中症を引き起こしかねない状況は多いため、犬の熱中症対策は万全にしておかなければなりません。そこで今回は、夏に必須の犬グッズと熱中症対策について解説していきたいと思います。
犬の「熱中症」について
例年、夏になると注意が必要になる熱中症。私達も気をつけなければいけませんが、犬たちもまた、十分に注意しなければ命にも関わってくる、恐ろしい病気の一つです。
熱中症は温度上昇とともに、じわじわと引き起こされるというイメージはないでしょうか。実はそんなことはなく、状況によっては数分で命を落としてしまう場合もある恐ろしいものです。
実際にあった例では猛暑の中、愛犬を乗せて車で走行した際に、エアコンが効き始める前に愛犬が熱中症に陥り、命を落としてしまったというケースもあるため、ほんの5分程度でも油断をしてはいけません。
熱中症の症状について
熱中症に陥った時には、犬は自力で体温調節ができなくなっており、パンティングと呼ばれる荒い呼吸をしたり、大量の水を飲むことで体温をどうにか下げようとします。この状態の体温は、おおよそ40度前後に到達しています。
犬自身がこうした対応を行っても体温調節が上手くいかず、41度以上まで体温が上昇してしまうと、犬の体内では脳や内臓に大きなダメージが加わり始め、結果として命を落としてしまうような状況に陥ります。
熱中症を引き起こしてしまうと、たとえ動物病院で治療を施しても回復する確率は非常に低いため、とにかく熱中症を引き起こさせないための熱中症対策や、万が一体調を崩した場合の備えが重要になってきます。
「経口補水液」の常備は必須
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大塚製薬工場 経口補水液 オーエスワン 500mlx24本
熱中症予防や、急な体力の低下時に必須となるのが、ペット用の経口補水液です。人間用の経口補水液もテレビCMでお馴染みですが、ペットにも経口補水液は重要な備えとなります。
不調時の犬の体内で不足している電解質やブドウ糖を、普通の水や食事よりも素早く吸収できるものなので、「熱中症の症状?」と危険に感じたらすぐに与えるようにしましょう。
熱中症対策におすすめなグッズ
ペットボトルのタイプや粉末のタイプが市販されていますが、粉末タイプであればお出かけ時にも持ち歩きがしやすく、必要のない時も常備しておきやすいので粉末タイプがおすすめです。
例えばハイペットの「アクアコール」という商品は、200mlの水に粉末を溶かして経口補水液を作るタイプの製品で、一箱で10本分の用意ができます。作りおきには適していませんが、常備しておくと安心です。
なお、経口補水液はあくまでも「様子がおかしい」と感じた場合に与えるものです。重症である場合には適しませんし、熱中症予防として日頃から与えるものでもありませんので、使い方を理解しておくようにしましょう。
夏を乗り切る犬の定番グッズ「アルミプレート」
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ペティオ (Petio) クールアルミシート ペット用 M サイズ
自宅内の気温が暑くなれば玄関のタイルで寝そべるなど、犬は自発的に自宅内のできるだけ涼しい場所や、冷たい場所を探します。
自宅内に涼しい場所やひんやりとする地面がないようであれば、市販されている「冷感マット」や「アルミプレート」を用意してあげるとよいでしょう。
実際のところ、こうした製品は犬の好みによって利用するかどうかも分かれるところですが、犬自身が「冷たい場所」という認識を持てば、必要とする時に自発的に利用するようになります。
ポイントとしては暑くなってから用意するのではなく、予め用意しておき、部屋の一部として認識させておくことです。愛犬が利用することで、今現在の温度が愛犬にとって暑いと感じているかどうかも把握できますので、自宅内の温度管理にも役立ちます。
冷感機能のあるグッズもおすすめ
真夏の散歩やアウトドアを楽しむ際の熱中症対策は必須です。特に夏場の散歩は温度が高い時間を避け、アスファルトの温度も冷めてきた頃を見計らって散歩するようにしましょう。
また、プラスαの熱中症対策として冷感機能のある服を着せたり、タオルを身体に装着させるのもおすすめの対策です。
例えば、犬と生活の夏用タンクトップは冷感素材のクーロンという素材で作られていて、夏場でも冷感性のある生地が涼しさを感じさせるようになっています。
クーロンという素材は、吸水性・速乾性・冷感性を備えた素材で、夏場に特におすすめな素材のひとつです。水に濡らして着させ、散歩から戻る頃には乾いているような素材なので、猛暑も涼しく乗り切ることができるでしょう。
愛犬が暑そうにしているのならこうした洋服に加え、濡れたバンダナやタオルを巻きつけてあげ、少しでも体の体温を下げてあげられるようにしましょう。少しの油断が危険な状態を引き起こしますので、夏場は注意深く愛犬を観察するようにしましょう。
「クールミスト」で虫除け効果も
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A.P.D.C. クールミスト 125ml
アウトドアのお供におすすめなのが、A.P.D.Cのクールミスト。身体にスプレーしてあげるだけで、皮膚表面の温度を冷ましてくれる効果があり、さらにティートリーオイルも含まれているので、虫よけの効果も与えてくれます。
犬はお腹が急所となっていますが、地表からの温度がお腹から内蔵へとダメージを与えてしまいます。こうした問題も、クールミストをお腹に吹き付けてあげるようにし、地肌の温度を冷ましてくれることでダメージも緩和させることができます。
そして、虫除け効果も兼ねているので、夏場は厚さだけではなく害虫予防も欠かせません。フィラリア予防なども重要ですが、まずは虫を寄せ付けないための対策も大切になってきます。
このほか、肉球などに利用するのも効果的で、普段の散歩の時に利用するのもおすすめです。濡れたタオル等を身体に巻き付けるのも大切ですが、意外と肉球やお腹はノーマークとなる場合があるので注意しなければなりません。
熱中症対策にスマートリモコンを導入
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Nature スマートリモコン Nature Remo mini Remo-2W1
自宅にWifi環境が整っていて、エアコンも設置されているのであれば「スマートリモコン」の導入を検討してみてはいかがでしょうか。
スマートリモコンとは、スマートフォンなどで遠隔操作を行うことができるアプリのリモコンで、自宅に設置してあるエアコンや空気清浄機などを、自宅の外から操作することができるものです。
最新機種のエアコンであれば、遠隔操作でエアコンのオン・オフを行うこともできますが、古いエアコンですとこうした機能が装備されていない場合が多いかと思います。
特に夏場のおでかけ時は自宅内の温度も気になりますが、スマートリモコンを設置することで古いエアコンでも遠隔操作を行うこともでき、自宅内の温度管理もアプリで管理することができるようになります。
設置もWifiに繋ぐだけの簡単なもので、価格も数千円で購入することができるので、犬の熱中症対策のひとつとしておすすめです。
まとめ
今回は犬の熱中症対策におすすめのグッズをご紹介してきましたが、取り入れられそうなものは、ぜひ取り入れてみて欲しいと思います。夏場の温度管理は難しく、想像以上に犬も暑いと感じている場合があります。
熱中症は気がつく前に対処できている事が大切で、熱中症を発症してしまってからでは非常に危険な状態に陥っています。こうならないためにも予め熱中症対策を講じるようにし、愛犬に快適な夏を過ごしてもらえるようにしていきましょう。