犬が唸る理由って?犬の気持ちを知って犬の唸りを改善しよう!
公開日 2020.08.19 更新日 2024.11.18愛犬の問題行動のひとつでもある"唸り"。「愛犬が唸るけど、どうしたら良いのかわからない…」と悩んでいる飼い主さんも多いのではないでしょうか?そこで本記事では、犬が唸る理由や唸る犬のしつけ方、犬が唸る時の注意点をご紹介していきます。
犬の唸りを解決したい!と思っている飼い主さんはぜひ参考にしてみてくださいね。
犬が唸る4つの理由
犬が唸り出すと興奮して噛まれてしまう可能性もあり、怖いですよね。
実は犬が唸るのは4つの理由があると言われています。
犬が唸る原因をしっかりと理解することで、それぞれの要素ごとに改善していくことが出来ます。
ぜひ、チェックしてください!
犬が唸る理由①:恐怖心
犬は怖いことがあった時、少しでも自分を強く見せるために唸ることがあります。
とても警戒心が強い動物なので、自分や飼い主を外敵から守るために、虚栄を張ることで自分を強く見せ、敵を追い払おうとするのです。
恐怖心で唸る犬の特徴としては、雷や花火などの大きな音を聞いたり、新しいおもちゃなど見慣れないものを目にする時に耳と尻尾を下げて震えながら唸ることが多いです。
犬が唸る理由②:縄張り意識
犬はもともと縄張り意識がとても強い動物なので、飼い主以外の人間や動物などが自分のテリトリーに入ってくると威嚇や攻撃をして、侵入を防ごうとする習性があります。
そのため、宅配業者などが玄関前に来ただけでも激しく吠えたり、威嚇してしまいます。
チャイムがなる=侵入者がくると認識している犬も多く、チャイムが鳴るだけで怒りのスイッチが入り、飼い主がコンロールできないほど激しく唸ることも多いでしょう。
犬が唸る理由③:興奮状態
犬は怒ったり、怯えている時だけはなく、遊んでいる時にも唸ることがあります。
飼い主さんとおもちゃで遊んでいている際に、テンションがあがりすぎてしまい、飼い主さんに「うー」と唸ってしまうことも…。
こういった時の唸りには、強い威嚇性はなく、飼い主さんを噛んだりする可能性は低いです。
威嚇かどうか見極めるポイントは「歯茎を見せているかどうか」です。
歯茎を出さずに柔らかい表情をしていたら、ただ喜んでいるだけなので、唸っていても不安に感じる必要はないでしょう。
歯茎を出して唸っている場合には噛まれる可能性があるため、手を出さないように注意してください。
犬が唸る理由④:怪我や病気
犬は怪我や病気でどこかに痛みがあるときに、唸って自分を守ろうとします。
近づいたり、体のどこかに触れるだけで唸る場合には"怪我や病気のサイン"であることが多いので、注視しなければなりません。
元気がなかったり、どこかを常に舐めていないかなど、普段から愛犬の行動を逐一チェックしましょう。
放置していると怪我や病気が悪化してしまう可能性があるため、少しでも気になることがある場合には、早めにかかりつけの動物病院を受診することが大切です。
唸る犬を上手にしつける方法!
犬が唸る原因がわかったところで、ここからは愛犬の唸りやめさせるしつけ方をご紹介していきます。
唸る犬を放置しておくと、エスカレートして噛んでしまったり、トラブルの原因になってしまう可能性があります。
しっかりと躾をしてトラブル回避に役立ててくださいね。
唸る犬のしつけ方①:恐怖心で唸る場合
恐怖心から来る唸りの場合には"拮抗条件付け"を用いたしつけ方法が効果的です。
"拮抗条件付け"とは、犬が恐怖心を感じる刺激(音や物など)を犬にとって心地よいものとして学習し直すことを言います。
例えば、大きな音に対して恐怖心を感じ唸る犬に対しては、大きな音を鳴らし、その度におやつを与えます。
それを繰り返し行い、「大きな音が鳴るとご褒美がもらえる」と学習させます。
そうすると犬にとって大きな音が「嫌な音」から「おやつがもらえる音」に変わり、恐怖心を解消していくことが出来ます。
唸る犬のしつけ方②:縄張り意識で唸る場合
犬は犬本来の習性から、縄張りを守ることがいいことだと思っています。
そのため、飼い主さんに褒めてもらうために、自分や飼い主のテリトリーに入ってきた犬や人間に向かって唸っている可能性が高いです。
そのため、その考えが根本的に間違っていることを教えてあげる必要があります。
まずは、来客があった際に唸ったら低い声で「ダメ」と指示を出します。
唸ることを止めたらおやつをあげます。
それを繰り返していくことで、縄張り意識を少しずつ軽減させることが出来るでしょう。
唸る犬のしつけ方③:興奮して唸る場合
遊んでいる最中に興奮状態に陥り、唸る場合には、一度冷静さを取り戻させることが大切です。
犬は興奮していると周りが見えなくなり、暴走してしまうことが多いです。
おもちゃの引っ張り合いなどをしている最中に唸った場合には一度無視して、放置しましょう。
そうすることで「唸ったら無視される」と犬に覚えさせることができます。
興奮している状態でむやみに叱り付けることは逆効果です。
興奮している際はとにかくクールダウンさせることが重要です。
唸る犬のしつけ方④:怪我や病気で唸る場合
どこかを痛がって唸っている場合には要注意です。
体を触るだけで唸るようになったり、元気がないと感じた際には、すぐに動物病院へつれていきましょう。
これは人間でも同じですが、ヘルニアや内臓疾患など、大きな病気である時に対処を間違えると手遅れになってしまう可能性があります。
少しでも異変に気づいたら、自己判断せずに、すぐに獣医さんに診てもらうようにしてください。
犬が唸る時の注意点
犬の唸りをしっかり直して、安全な生活を取り戻すためには注意しないといけない点があります。
ここからはしつけの際に注意すべき点を2つご紹介していきます。
どんな点に注意すべきなのか、しっかりチェックしましょう。
犬が唸る時の注意点①:絶対に叩いてはいけません。
犬が唸る時に限らず、犬のしつけをする際に手をあげるのはよくありません。
叩いてしつける行為は、犬に怪我を負わせる可能性があるだけでなく、精神的なストレスを高め、人に対する不信感や警戒心を植え付けてしまう可能性があります。
また、恐怖心から人間を嫌いになってしまうデメリットもあるため、おすすめできません。
犬が唸る時の注意点②:酷くなる前にドックトレーナーへ
唸る犬をしつけせずに放置しておくと、次第に人間を噛んでしまうなどエスカレートしてしまいます。
そうなってしまうと、対処法がなくなり、ドックトレーナーでも手に負えない犬になってしまう可能性もあります。
もし、しつけする時間や余裕がないのであれば、攻撃性のある犬になってしまう前に、ドックトレーナーにお願いしましょう。
ドックトレーナーはプロなので、その犬にあった正しいしつけで問題行動を改善することが出来ます。
まとめ
いかがでしたか?
唸る犬の原因や、しつけ方法、注意点についてご紹介しました。
唸る犬の対処法として特に注意して欲しいのは、以下の2点です。
・叩いては躾することは絶対にしない
・酷くなる前にドックトレーナーへ相談する
犬が唸るのは必ず理由があります。
犬の気持ちをしっかりと理解した上で、対処することが大切です。
特に、犬からの怪我や病気のサインである場合には、早期の対応がとても重要になってきます。
少しでも気になることがあれば、早めに病院へ連れて行ってあげるようにしましょう。