飼い主さんが大好き!犬が甘える時の仕草や心理を分析
公開日 2020.07.16 更新日 2024.11.21犬を飼っていると「いま甘えてる?」と気がつくこともあれば、「何を訴えてきているのかな?」と疑問に感じたことはないでしょうか。実は犬が甘える時の行動や仕草には、単に甘えるという気持ち以外の心理で、甘える時のような仕草をとることもあります。そこで今回は、犬が甘える時の仕草や気持ち・心理について解説していきたいと思います。
犬の仕草を把握して心理を読み取る
犬は人のように言葉で意思を伝えることができないので、行動で気持ちを伝えてきますが、当の飼い主さんが気持ちを察することができなければ、愛犬が本当に伝えたい気持ちや心理を汲み取ることができません。
犬は自分の気持ちを飼い主へストレートに伝えてくる動物ですので、犬がとる仕草や行動を把握することで、犬が考えている気持ちや心理状態を簡単に把握することができるようになります。
中でも特にわかりやすい仕草が、飼い主さんに犬が甘える時の仕草です。
犬が甘える時の仕草と心理をチェック
犬が甘えたいという気持ちになる時には、退屈をしている時や寂しい時、少し不安な時、楽しい気分の時など、色々な心理状態で甘えてきています。
しかし、中には飼い主さんに甘えているようで、実は違う心理で飼い主さんに接している仕草も存在します。その違いを把握するため、いくつかの犬の行動や仕草を例に解説していきたいと思います。
前足を乗せて犬が甘える時の心理とは?
愛犬の前足を飼い主さんの体に乗せて甘えてくる時はないでしょうか。愛犬がこの仕草を行う時は、もしかすると飼い主さんがスマホやテレビ等に集中している時かもしれません。
犬が前足で飼い主さんに触れてきたり、前足を乗せてくる時の心理は「かまって欲しい!」「こっちを見て!」という気持ちからくる行動ですが、状況によってその意味合いは変わってきます。
「遊んで欲しい」と言っているのか、「おやつが食べたい」と訴えてきているのか、「不安だから抱っこして」と訴えているのか、シチュエーションによって愛犬が伝えたい気持ちは異なるので、飼い主さんが気持ちを察知してあげましょう。
いずれにしても、自分に注目してとアピールしていることは確かですので、愛犬が置かれている状況や、飼い主さんが愛犬以外の何かに集中しすぎてはいないか、改めて見つめ直してみましょう。
あごを乗せて犬が甘える時の心理とは?
愛犬の顔(あご)を飼い主さんに乗せて来たことはないでしょうか。
この仕草も愛犬が飼い主さんに甘える時の仕草で、心理状態としてはかなりリラックスしている状態と言えるでしょう。飼い主さんのことを信用し、大好きだからこそできる仕草のひとつです。
愛犬がそのまま寝てしまう場合もありますが、飼い主さんが動きたい時に動くべきです。可愛そうではありますが、愛犬の思うままにできると認識されてしまうと、今度は「甘え」ではなく「わがまま」に発展していきますので注意しましょう。
犬が口元を舐めて甘えてくる時は?
犬が口元を舐める、もしくは匂いをかぎに来る時は、飼い主さんに愛情表現を表している時です。
例えば、飼い主さんの「手」を舐める時は、おやつや優しく撫でてくれる手が大好きですという気持ちで舐めています。
足に関しては、大好きな飼い主さんの臭いにつられて舐めていると考えられますが、単に臭いが気になって舐めてきているケースもあります。
一方、口元を舐める行動に関しては、信頼し大好きな飼い主さんに気持ちを伝えている仕草であり、犬が甘える時の仕草としては最上級の愛情表現とも言えます。
こんな仕草も犬が甘える時?
上記で解説してきた仕草では、比較的わかりやすい甘え方となっていますが、他にも犬が見せてくる甘える仕草があります。
その一つが、犬が身体をこすりつけて甘えてくる時です。一見すると、飼い主さんに甘えてきている仕草に感じますが、甘える以外にも、自分の匂いを付けてマウントしている可能性もあります。
この場合にチェックしておきたいのが、こすりつけてくる場所です。飼い主さんの足や体であれば、お気に入りという意味で甘えて自分の匂いを付けてきていますが、顔などにこすりつけてくる場合は自分のほうが上と伝えてきています。
しっかりと愛犬の行動を観察し、甘えているのかそうではないのかを判断しなければなりません。また、甘えてきていない場合には、やはり飼い主さんとしての主導権を取り戻す必要があります。
他には、どのようなシチュエーションがあるのか解説していきたいと思います。
おなかを見せてくる時も犬が甘える仕草?
犬の急所となっているお腹を見せる仕草は、相手に対して服従の気持ちを表す仕草です。
この場合は、飼い主さんに甘えてたくてお腹を見せる以外にも、叱られた後に「もう怒らないで」と伝えていたり、飼い主さんを信頼していますと伝えてきている心理状態になります。
お腹を撫でてあげる事で犬も安心してくれますので、「わかってたよ」という気持ちで撫で返してあげると、愛犬と上手にコミュニケーションをとることができるでしょう。
犬がおもちゃを咥えて甘える時は?
犬がおもちゃを咥えて持ってきた時は、飼い主さんと「このおもちゃで遊びたい」と甘えてきている時です。
目の前でおもちゃを落として「投げて欲しい」と訴えてきたり、おもちゃを離さずに待っている時は「引っ張り合って遊びたい」と訴えていたり、「追いかけて遊んで欲しい」と訴えています。
飼い主さんの意識を自分の方に向かせるための行動で、前出で説明した手を乗せるような仕草に似た行動となりますが、遊ぶ時は遊ぶ、遊べない時は遊べないとハッキリさせなければ「誘えば簡単に遊べる」と理解させてしまいます。
かわいそうに感じるかもしれませんが、度々期待させて遊べないほうが可愛そうですので、オンとオフは明確に伝えてあげたほうが愛犬のためになります。飼い主さんの威厳を保つためにも、ハッキリとした態度を見せるようにしましょう。
犬が甘える時は尻尾を振る?
おやつを与える時、愛犬が尻尾を振って喜んでいる様子を見たことがあると思います。実は犬が尻尾を振っているのは「嬉しい!」という気持ちを表現しているのではなく、「興奮しています!」という心理状態を表しています。
おやつを貰える時は、嬉しい気持ちも混ざりつつ興奮状態になっているので尻尾を振っているというわけです。
一方で、散歩中に犬同士が遭遇する時、注意深く尻尾を見てみましょう。この時に尻尾を振っているのは相手と遊びたい時や、もしくは喧嘩する気満々の時で、どちらのシチュエーションでも興奮状態にあることがわかるのです。
犬が尻尾を振っているからといって、必ずしも喜んでいるわけではありませんので、初めて会う犬に触れる時などは、尻尾を振っているからといってすぐに撫でたりしないようにしましょう。
まとめ
今回は犬が甘える時の仕草から、その時の心理やどのような気持ちなのかを解説してきましたが、思い当たるような甘える仕草はあったでしょうか。
基本的に愛犬が飼い主さんに触れてくるという行動は、犬が甘える時の仕草ではあるのですが、中にはちょっと違う心理で触れてきている事もあるので、愛犬との生活を送っていく中で何を伝えているのかを意識し、接するようにしましょう。
愛犬の気持ちがわかってくると、これまでよりも更に愛おしい存在になりますので、日々、愛犬とのコミュニケーションを大事にし、愛犬の考えを把握できるように努めていきましょう!