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ペットを守るための防災対策3選!すぐに始めるための方法と知識

公開日 2020.07.02 更新日 2024.11.18
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ペットを守るための防災対策3選!すぐに始めるための方法と知識

実際に災害が起きてしまった時、ペットとどのようにして避難をするか考えたことはあるでしょうか。大震災以降はペットとの避難について考える方も増えてはきましたが、ある調査では5割程度と、まだまだ対策をとっていない方も多くいるようです。

震災はいつ、どのような状況で起きるかわかりませんので、普段からペットと一緒に避難ができるよう、ペットを守るための防災対策をしておくことが大切です。では実際に、どのような方法でペットを守ることができるのかを解説していきたいと思います。

見直されるペットを守るための防災対策

2011年に発生した東日本大震災は日本国民にとって、今もなお記憶に残る悲惨な出来事でした。

中でもペットと飼い主がはぐれてしまい、福島県だけでも約2,500頭もの動物が犠牲になるなど、多くの動物達が犠牲になってしまいました。

このことは大きな社会問題として取り上げられ、後に「避難」の考え方を変える大きなきっかけとなっていきます。

ペットとの同行避難は今や常識に

被災後となる2013年、環境省より「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」が作成されました。その内容には、飼い主とペットは同行で避難する事が望ましいというガイドラインが敷かれ、それまでの避難の考え方を一新するものとなります。

さらに2018年には、改訂版となる「人とペットの災害対策ガイドライン」が作成され、より実態に沿った詳細な避難方法、避難に関する考え方などが記されるようになりました。

このように、ペットとの同行避難に関する情報も徐々にアップデートされていますので、いざという時に困らないよう、日頃から防災対策についてチェックする癖を付けておくようにしましょう。

避難方法とペットを守る対策

いざ震災が発生し、慌てて必要なものは揃えられても「心構え」や「余裕」は事前に対策をとっていなければ用意できません。

ペットとの同行避難は飼い主さんとペットだけの事だけではなく、他の人も巻き込む事となります。事前に予習をし、万全の体制を整えておきましょう。

ペットを守るための「マイクロチップ」

ペットを守るための防災対策として、マイクロチップを装着しておくことも効果的な方法となります。

マイクロチップを装着させることで、万が一飼い主さんとはぐれてしまっても、マイクロチップから情報を辿ることができるため、最悪の事態は免れることができます。

マイクロチップの装着については限りなくリスクの低いものではありますが、ご家族としっかりと話し合い、マイクロチップの装着について検討しておくようにしましょう。

ペットを守るための防災対策に「完璧」という言葉はありませんが、マイクロチップ以外にもとっておいたほうが良い防災対策を、ここからは3つご紹介していきたいと思います。

ペットを守るための防災対策①避難経路の確認

災害が発生し、いざ避難するとなった時にどこへ逃げたら良いか迷っている暇はありません。11秒を争う事態になるため、予め避難経路や避難場所の確認はしておくようにしましょう。

おすすめしたいのが、普段の散歩コースで避難所まで歩いて行ってみることです。

どれくらいの時間がかかるのか、コース上ではどのような所に気をつけるべきかなど、実際に歩いてみることで色々な発見もあります。

避難場所までのルートもいくつかのパターンで

震災後、避難所までのコースで何が起きているかわかりません。特に橋や川、太い道路など、混乱時には逆に危険な場所になっている可能性もあります。

そこで実践しておきたいのが、1本のコースに絞らずいくつかのパターンを想定し、異なるコースでも避難所に移動できるようにしておくことです。

事前に予習をしておくことで、いざとなった場合にもできるだけ焦らずに行動することができるようになりますので、普段の散歩コースを見直してみましょう。

また、避難場所にはペット同行が可能な場所、不可能な場所が存在します。今後は少しずつ変わっていくとは思いますが、現時点でペットの受け入れも可能なのかどうかを事前に把握しておくことは大切です。

ペットを守るための防災対策②ペット用の備蓄

災害時にペットを守るためには、日頃の備えが重要になってきます。いつでも持ち出せるよう、防災グッズを一つのバッグにまとめておくと良いでしょう。

とはいえ、あれもこれもと詰め込んでいては荷物が多くなりすぎたり、重すぎて移動に支障が出てきてしまいます。そこで取り組みたいのが、防災グッズに優先順位を付けることです。

優先順位の高い防災グッズ

まず必須となる備蓄用品は以下の物です。これらは必ず必要となる、優先順位の高いものばかりです。

  • ペットフード(最低5日分、できれば7日分以上)
  • 備蓄用の水(最低5日分、できれば7日分以上)
  • 服用している薬など
  • 予備の首輪、リード(伸縮しないもの)
  • 食器
  • ガムテープ

これらを入れたバッグには、飼い主さんの連絡先やペットの写真などを入れた「タグ」を付けておくようにしましょう。また、ワクチンの接種状況や病歴など、健康状態がわかる情報(かかりつけの動物病院なども)も記しておくと安心です。

あれば用意しておきたい防災グッズ

優先順位の高い防災グッズで、バッグはどれくらいの重さ、どれくらいの大きさになったでしょうか。まだ余裕があれば、いかに挙げるものも必要になる可能性があります。

  • ペットシーツ
  • 排泄物の処理道具、袋など
  • トイレ用品(猫はトイレ砂なども)
  • タオル、ブラシ
  • おもちゃ
  • 洗濯ネット(猫の場合)

中にはコンパクトに畳めるものもあるので、場所を取らずに用意しておくことができますが、猫のトイレ砂などは重さも出てくるため、「持っていければ持参する」くらいに考えておきましょう。

ペットを守るための防災対策③日頃のしつけ

防災で必要となる対策は、備蓄品を備えておくことだけではありません。実際に大震災に見舞われた際に問題となったのが、避難所での苦情や飼育に関するトラブルです。

命も助かりせっかく避難できたとしても、ペットのしつけができていなければ、周りの人に迷惑をかけてしまい、避難所でトラブルを発生させてしまう可能性も出てきます。

被災時にペットと同行避難を行う際に、犬の飼い主さんがしつけておくべきなのは以下の通りです。

  • おすわり
  • 待て
  • 無駄吠えをさせない
  • トイレのしつけ

日頃からの「備え」として、しつけは重要な対策です

しつけとしては基本的なものとなりますが、避難所で周りの人に迷惑をかけないようにするための最低限のしつけです。日頃からこれらのしつけを実行し、愛犬をコントロールできるようにしておきましょう。

特にしつけは避難所ですぐに実行できるものではありません。避難所のような環境は飼い主さんはもちろん、ペットも不安な気持ちになっています。いつものペースを取り戻せるよう、愛犬にとってもしつけは大切なものとなります。

日頃からしっかりとしつけておくことで、はじめて避難所でも迷惑をかけないような対策を講じることができるようになります。しつけは12日で行えるものではありませんので、時間をかけてしつけの訓練を行うようにしましょう。

まとめ

ペットを守るための防災対策について解説してきましたが、物を用意するということよりも、日頃からの「備え・用意」がいかに大事なのかがおわかりいただけたかと思います。

まずはペットとの避難・ペットを守るための方法について考え、できることからすぐに始めてみましょう。

なお、ご紹介した環境省から発行されている「人とペットの災害対策ガイドライン」は、環境省の「ペットの災害対策」のページよりダウンロードすることができるので、一度目を通しておくことをおすすめします。

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