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生肉は犬へのメリットが多い食材!生肉の与えかたと注意点を解説

公開日 2020.11.19 更新日 2024.11.17
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生肉は犬へのメリットが多い食材!生肉の与えかたと注意点を解説

犬にとって「生肉」は栄養価も高く、消化にも良い最高のご馳走です。しかし、生肉の扱いや与えかたによっては、悪影響を及ぼしかねない繊細な食材でもあります。しかし、生肉の与えかたを適切に理解することで、ドライフードだけでは摂取することのできない鮮度の高い栄養価を摂取することができるので、ここぞというときのご馳走に生肉を与えてみましょう。

そこで今回は、犬に生肉を与える際の注意点や、おすすめの与えかたについて解説していきたいと思います。

犬に生肉を与えても問題ない?

犬はもともと、雑食寄りの肉食動物と言われています。犬の祖先である狼をイメージするとわかりやすいですが、犬も狼と同様に生肉を食べても問題なく消化することができます。

人間は生肉を食べると消化ができず消化不良を起こしてしまいますが、犬にとって生肉は消化のしやすい食材で、栄養価も高く、新鮮で優れた食材とも言えます。

 

ただし、犬に生肉を与えると言っても、人間用の生肉を与えるのは避けたいところ。人間用の肉は火を通すことを想定しているため、犬であっても生食に適しているとは言い切れません。

人間用の生肉を仮に与える場合は、必ず火を通してから与えるほうが安全です。とはいえ、冷凍で販売されている、犬用に加工された食肉用の生肉を与えるのが最も安心です。

生肉を与える際は栄養バランスに注意

生肉にも「鶏肉」や「牛肉」「豚肉」といったように、様々な生肉があります。それぞれの種類で、含まれる栄養素のバランスも異なりますが、残念ながら生肉だけでは犬に必要な栄養を補うことはできません。

犬は完全な肉食動物ではなく雑食性の肉食動物ですので、食物繊維や炭水化物からも栄養を必要としているからです。

 

ドッグフードの原材料を見てみるとわかりやすいですが、第一主原料には動物性タンパク質が含まれ、続いて穀物類や食物繊維などが含まれています。市販のドッグフードのようにバランス良く栄養を摂取しなければなりません。

このように、犬にとって最良の食材とも言える生肉は良い部分だけではなく、いくつか注意しなければならないポイントもあります。

犬に生肉を与えるメリット

犬に生肉を与えるメリットとして特筆すべきなのが、新鮮で優れた動物性タンパク源であるという事です。

特に運動量の多い犬や育ち盛りの犬は、より多くのタンパク質を必要としますので、消化にもよく栄養価の高い生肉は最高の食材と言えるでしょう。

また、皮膚や被毛の細胞組織はケラチンというタンパク質で作られており、良質な動物性タンパク質は犬の皮膚や被毛にも、非常に良い影響を与えてくれるものです。

犬の健康維持にも役立つ生肉は、犬の免疫力を向上し、丈夫な体を作る食材として優れています。生肉を上手に取り入れることで、愛犬の健康もより一層高めることができるでしょう。

健康維持や体重管理にもメリットが

生肉だけでは犬が必要とする栄養の全てをまかなうことはできませんが、ドッグフードと比べ、少量でもかなりの栄養を摂取することはできます。

生肉では、十分な糖質や食物繊維といった炭水化物を摂取することができませんので、少量の炭水化物は必ず必要となります。

一方、ドッグフードの種類によっては十分な量の炭水化物が含まれるため、糖質量が多くなってしまい、結果として肥満に繋がっていきます。主に穀物類をベースにしたフードは注意が必要です。

生肉食は体重の管理や、皮膚や被毛といった健康維持にもメリットの多い食事と言えるのです。

生肉を与える際の注意点とは?

犬に生肉を与える際のデメリットですが、はじめに説明したとおり肉の鮮度には十分に気を使わなければなりません。

いくら生肉を消化できると言っても、犬にも食中毒は存在しますので、肉は清潔かつ適切な温度で管理されたものを与えましょう。

犬用の生肉を販売している店では、多くが冷凍された状態の生肉を販売しています。冷凍状態なので与える分だけ使うこともできますし、食中毒の心配もかなり軽減されます。

また、水に浸すと生肉に戻るフリーズドライの生肉もあります。非常に扱いやすい生肉ではありますが、価格は少し高いものがほとんどです。

栄養バランスが整っているドッグフード

どんな食材でも与えすぎるのはよくありません。生肉は栄養価が高い反面、ドライフードのように栄養バランスが取れているわけではありません。

普段、何気なく与えているドッグフードですが、規定量さえ与えていれば犬が必要とする1日の栄養バランスをしっかりと摂取することができるため、ドッグフード以外に食べ物を与える必要はありません。

ドッグフードであればカップで分量を計るだけで済みますが、生肉を与えるとなると、ドッグフードと同じように栄養バランスを考えて、他の食材も加えて与えなければなりません。

生肉は栄養価も高く優れた食材ですが、与える際には飼い主さんが栄養管理をしっかりと行わなくてはならず、毎食与えるとなるとカロリー計算が必要になる点がデメリットと言えるでしょう。

生肉の与えかたとポイント

生肉を与える際には、動物の栄養価について簡単に理解しておくことをおすすめします。基本的な情報は以下の通りです。

・鶏肉(チキン):栄養バランスに優れている

・子羊肉(ラム):ダイエットに最適

・鹿肉(ベニソン):低カロリー&高タンパク

・馬肉(ホース):低カロリー&高タンパク、

・牛肉(ビーフ):高カロリー、体作りに最適

・豚肉(ポーク):疲労回復に最適(要加熱)

 

上記の通り、それぞれ肉の種類によって栄養素も違うため、特徴となる部分も大きく異なります。中でもチキンはバランスに優れた食材なので、ドッグフードにも多く利用されているわけです。

また、肥満傾向の犬に生肉を与えるのなら、ラムやベニソン、馬肉がおすすめです。低カロリーでありながら多くの栄養素も含んでいますので、運動を取り入れたダイエット中の犬に最適です。

ベニソンに関しては、近年かなり注目度の高くなっている食材です。低カロリーや豊富なタンパク質も大きな特徴ですが、アレルギーになりにくい食材としても注目されているので、食物アレルギーを持つ犬にも与えやすい生肉です。

初めて生肉を与える時の注意点

生肉の与えかたですが、これまで一度も生肉を与えたことが無い犬は、まずは少量の生肉から試してみましょう。消化が良すぎるあまり、軟便になってしまう可能性があるためです。

生肉を与え始めるには、少しずつ量を増やしていき、便の状態を確認しながら消化に慣れてきたかどうかを確認していきます。便の状態が安定していれば、適正量の生肉を与えても問題はないでしょう。

 

なお、生肉は主食として与えるよりも、ドッグフードのトッピングとして与える方が簡単です。小型犬であれば、初めは10g程度から混ぜるようにし、徐々に量を増やしていきましょう。

ただし、ドッグフードにはすでに動物性タンパク質が含まれているため、カロリー過多にならないよう、愛犬の運動量(消費カロリー)も加味した上で適正量をトッピングに加えましょう。

まとめ

犬にとって生肉は、犬の祖先でもあるオオカミたちの主食でもある食材です。犬たちもオオカミと同様、生肉はメリットも多く、優れた食材であることに違いはありません。

ただし、現代の犬はペットとして飼われているため、1日の消費カロリーや運動量の違いも野生で生活する動物とは大きく異なります。犬の状態や生活スタイルによっても、1日に必要となるカロリーやタンパク質の量も違ってきます。

犬用のカロリー計算をしっかりと行い、適正な量の新鮮な生肉を与えるようにしましょう。

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