【注意】危険を避けるため知っておきたい犬に与えてはダメな食べ物8つ
公開日 2020.10.28 更新日 2024.11.17愛犬の前で食事をしていると、ウルウルした目で人間が食べてるものを欲しがる…なんてこと、よくありますよね。
でも、人間にとっては害がない食べ物でも、犬にとっては有毒性があるものはたくさんあります。
飼い主さんとしては犬の誤飲には十分に注意しなければなりません。
本記事では、犬に与えてはダメな食べ物や食べてしまったときの対処法、食べさせないの予防法についてご紹介していきます。
愛犬の健康のためにも、犬を飼っている方はぜひ確認してくださいね。
犬に与えてはダメな食べ物
人が普段食べている物の中でも、犬が摂取してしまうと中毒症状を起こしてしまう食べ物がたくさんあります。
中毒症状を無視して、あげ続けてしまうと最悪の場合、死に至ることもあり、非常に危険です。
では、犬を与えてはダメな食べ物にはどんなものがあるのでしょうか?
一つ一つ詳しくチェックしていきましょう。
●ダメな食べ物①:チョコレート
◎中毒症状を引き起こす原因
チョコレートにはテオブロミンという物質が入っています。その物質は人間が食べても問題はありませんが、犬にとっては毒性があり、中毒症状を引き起こしてしまいます。
◎主な症状
・初期症状
嘔吐、おもらし、下痢、筋肉の震え、脱水症状、発熱
・症状の進行
筋肉の硬直、痙攣、昏睡状態、死亡
・発症するまでの時間
1~12時間後
●ダメな食べ物②:ネギ類(玉ねぎ、ニンニク、ニラなど)
◎中毒症状を引き起こす原因
ネギ属に含まれるアリルプロピルジスルファイドは犬の体内に入るとヘモグロビンを酸化させてしまいます。
赤血球の働きが悪くなり、体へ様々なトラブルを引き起こす原因になります。
◎主な症状
・初期症状
貧血、黄疸、食欲不振、元気がない、赤い尿が出る
・症状の進行
呼吸困難、死亡
・発症するまでの時間
1~5日後
●ダメな食べ物③:人工甘味料(キシリトール)
◎中毒症状を引き起こす原因
ガムや歯磨き粉などに含まれていることが多い人工甘味料(キシリトール)は犬が摂取するとインスリンが急激に放出され、低血糖症を引き起こす可能性があります。
◎主な症状
・初期症状
嘔吐、元気がない、よだれを流す、発作
・症状の進行
急性肝不全の兆候
・発症するまでの時間
1~72時間以内
●ダメな食べ物④:ナッツ
◎中毒症状を引き起こす原因
中毒を引き起こすはメカニズムや原因物質は今のところ不明ですが、中毒症状が出るため、絶対に与えないでください。
◎主な症状
・初期症状
元気がない
・症状
嘔吐、震え、腹痛
・発症するまでの時間
1時間~12時間以内
●ダメな食べ物④:アルコール
◎中毒症状を引き起こす原因
犬はアルコールを分解する酵素を持たないため、アルコール飲料を摂取するとエタノール中毒を起こしてしまいます。
また、飲料だけではなく、アルコール分を含んだケーキなどでも中毒症状が出ますので、注意しましょう。
◎主な症状
・初期症状
おもらし、嘔吐、下痢、過眠
・症状の進行
呼吸困難、昏睡状態、発作、死亡
・発症するまでの時間
不明
●ダメな食べ物⑤:ブドウやレーズン
◎中毒症状を引き起こす原因
中毒を引き起こすはメカニズムや原因物質は今のところ不明ですが、中毒症状が出るため、絶対に与えないでください。
◎主な症状
・初期症状
食欲不振など
・症状の進行
嘔吐、食欲不振、下痢、急性腎不全
※ 急性腎不全が重症化すると死亡する可能性有り
・発症するまでの時間
24時間以内
●ダメな食べ物⑥:アボカド
◎中毒症状を引き起こす原因
アボカドに含まれるペルジンが原因で中毒を起こしてしまいます。果実だけではなく葉っぱや種子、樹皮にも含まれている成分なので与えないように注意してください。
◎主な症状
・初期症状
嘔吐、下痢など
・症状の進行
嘔吐、下痢を含む胃腸の炎症、死亡する恐れ
・発症するまでの時間
不明
●ダメな食べ物⑦:トリガイ、 アワビ、トコブシ、サザエ
◎中毒症状を引き起こす原因
貝に含まれる毒素から中毒を起こしてしまいます。
特に貝の毒素が強くなる3~5月頃は注意が必要です。
◎主な症状
・初期症状
毛の薄い耳などに腫れや痒みが出る
・症状の進行
光線過敏症を発症し、重症化すると壊死する可能性有
・発症するまでの時間
不明
●ダメな食べ物⑧:キノコ
◎中毒症状を引き起こす原因
基本的にきのこは与えても大丈夫なのですが、毒性があるキノコを食べた場合に中毒を起こしてしまいます。
散歩中などは、毒性があるキノコかどうか飼い主さんでは判断しづらいところがあると思いますので、どんなキノコであっても食べさせない方が無難です。
◎主な症状
・初期症状
不明
・症状の進行
肝臓・腎臓障害、重度の胃腸障害
・発症するまでの時間
不明
食べてしまったらすぐに動物病院へ!
もし、愛犬が食べたらダメな食べ物を誤飲してしまった場合には、早急に体外へ毒物を出すことが大切です。
「まだ症状が出ないから大丈夫」なんて油断していると、手遅れになってしまう可能性もあります。
誤飲したと分かった時に早めに動物病院を受診するようにしてください。
診察の際に獣医さんに伝えることは以下の3つです。
・何を食べたか
・どのくらい食べたか
・いつ食べたか
これらの情報を出来るだけ細かく、正確に伝えることが重要です。
誤飲の際の病院での治療方法は以下の4つであることが多いです。
・薬を使って嘔吐させる
・胃を洗浄する
・薬を使って便として出す
・点滴によって毒の濃度を弱める
食べたものによっては、死に至るケースもあります。
誤飲に気づいたら速やかに動物病院へ行きましょう。
犬の拾い食いを予防する方法
何度怒っても愛犬が拾い食いをして困っている…という飼い主さんのために拾い食いを予防するために2つの方法をご紹介します。
この方法で、拾い食いを回避し、誤飲のリスクを下げましょう。
●予防方法①:ダイニングテーブルに変える
人間の食事をダイニングテーブルで行うと、犬は食べ物に届かなくなるため、物理的に誤飲を防ぐことができます。
どうしても低いテーブルだと、飼い主さんが目を離した隙にダメなもの食べ物を誤飲してしまう可能性があります。
それを防ぐためにも、高脚のダイニングテーブルを購入し、椅子からも犬が上がって来れないように対策しましょう。
●予防方法②:待て、ちょうだいなどのコマンドを教える
誤飲とは関係なく、「待て」「ちょうだい」などのコマンドを必ず教えておいた方が良いでしょう。
「待て」「ちょうだい」ができると犬が興奮した時に一気にクールダウンさせることができ、どんな時でも犬の身の安全を守ることができます。
◎待てを覚えさせる方法
① 犬の正面にしゃがみ、おやつを手の平に乗せます。
② 犬の目線より少し上で手の平を見せて「待て」と指示します。
③ 途中で食べようとしたら、おやつを取り上げて①からやり直します。
④ 「待て」の号令でしっかり待てたら「よし」と指示を出して、おやつをあげて高い声で褒めます。
◎ちょうだいを覚えさせる方法
① 犬が大好きなおもちゃなどをくわえたら、手を出して「ちょうだい」と指示を出しておやつを見せます。
② 犬がおもちゃを離したら、おやつを与え、高い声で褒めます。
③ 「ちょうだい」が上手に出来たら、おもちゃは返してあげましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ご紹介した8つ以外にも、犬が食べてはいけない食べ物は結構多いです。
犬が人間の食べ物を欲しがったとしても、むやみやたらに与えることはせず、一回一回与えていいものか検索するようにしましょう。
愛犬の健康を守れるのは飼い主さんしかいません。
日頃から注意するようにしてくださいね。