犬の気持ちを知って信頼関係を深めよう!仕草や行動、心理を徹底解説!
公開日 2020.09.10 更新日 2024.11.18愛犬と生活を共にしているなら、愛犬がどんな気持ちの時にどんな仕草や行動をするのか、気になりますよね?愛犬は言葉を持たないため、体を使って気持ちを表現します。愛犬の気持ちを汲み取って接することで、より信頼関係を築くことができますよ。今回は、そんな愛犬の気持ちを知る上でチェックしたい仕草や行動、心理について、詳しくご紹介していきます。
愛犬はボディランゲージで気持ちを伝えている
ボディランゲージとは体を使った言語のこと。愛犬は仕草や行動を通じて、自分の心理を人間に伝えようとしてくれています。
このボディランゲージは犬の祖先である狼も身に付けていたもので、小さな頃に兄弟や仲間と育った犬は、このボディランゲージを自然と身に付けることができます。成長する過程で育つ環境が変わっても、ボディランゲージを活用すれば新しい犬ともすぐに仲良くなることができるのです。
ボディランゲージは本能的に備わっているとはいえ、小さいころから展示ケースなどで育った犬の場合、身に付いていないことも。ですが、社会性を身に付けていくうちに、どんどん吸収していきます。
仕草や行動、心理から分かる愛犬の気持ち
それでは、愛犬は喜怒哀楽の心理をどんな仕草や行動で表現しているのでしょうか?
早速ご紹介していきます。
心理①愛犬が喜んでいる時の仕草と行動
・リラックスした状態で、体を寄せてくる
飼い主のそばで体を緩めて寝そべってくる仕草は、かなり飼い主を信頼して好意を持っている証拠です。
犬は不安感や恐怖心を抱くと、体を緊張させます。明らかにリラックスして体を近づけてくれるなら、飼い主を信頼しきって安心している状態♪こんな時は、そっと体を撫でてあげてください。
・匂いを嗅ぐ
帰宅すると愛犬が寄ってきて、一生懸命匂いを嗅いでくるなんてことありませんか?この時、愛犬は飼い主の行動の情報を匂いで知ろうしています。愛犬の好意の表れでもあるので、遮らず、離れるまで嗅がせてあげてください♪
また、初対面の犬も匂いを嗅いでくることがあります。匂いを嗅ぐことは、犬にとって大切な挨拶。可愛い犬から匂いを嗅がれたら、つい頭を撫でたくなりますが、逆に犬を驚かせてしまうことがあるので、嗅ぎ終わるまで待ちましょう。そうすることで、犬もあなたに好意を抱いてくれますよ♪
・3秒撫でた後、寄ってきてくれたら好意を持ってくれている
犬の頭を3秒撫でた後、手を離してみてください。その時の犬の仕草や行動を見ることで、犬があなたに好意を持ってくれているかどうか分かります。
もっと撫でて欲しいなら、足であなたをツンツンしてきたり、体を寄せて甘えてくるでしょう。もうやめて欲しい時は、体を緊張させたり、その場から距離を置きます。
このように、まずは3秒撫でてみて、その後の犬の行動を観察することで、喜んでいるかどうか確認することができます。もし「もっと撫でて」と寄ってきてくれたら、思い切り撫でてあげましょう♪
心理②遊びたい時の仕草と行動
・人の前におもちゃを持ってくる
愛犬が飼い主と遊びたい時は、おもちゃを持ってくることも多いです。こんな時は「遊びたいんだな」と思って、一緒に遊んでみましょう。
どんな遊びが好きなのかは犬によって違います。おもちゃを引っ張り合いたい愛犬もいれば、おもちゃを投げて欲しい愛犬もいます。色々試して、愛犬が一番喜ぶ遊び方を探してみてくださいね♪
・お尻をあげた状態で伏せる
犬は飼い主と遊びたい時、お尻をあげた状態で伏せる行動(プレイバウ)を行うことも多いです。この体勢で尻尾を左右に振りながら見つめて来た時は、「遊びたい」と思っている証拠♪思う存分、一緒に遊んであげてください。
このプレイバウは、体調が悪い時にも似た行動をする時があるので覚えておくと見極める時に役立ちます。プレイバウの体制で伏し目をしていたり、尻尾を振らず、お腹部分に巻き込んでいる、元気がないといった場合は、体調を崩している可能性があります。しっかり観察して、様子がおかしければ動物病院へ連れて行きましょう。
心理③甘えたい時の仕草と行動
・前足を飼い主の体に乗せてくる
腕や足に犬が前足を乗せてくれる時は、犬が飼い主に甘えたい証拠♪この行動は、犬の中でも甘えん坊な性格タイプに見られる傾向です。
寄ってきてくれると、飼い主から見て可愛いことこの上ないですが、甘えて来た時に存分に甘えさせてしまうと、次第に「飼い主よりも自分の方が偉い」と思う可能性もあるので、構う時はほどほどを意識しましょう。
また、あごを腕や足に乗せてくる仕草も、甘えたい心理状態で見られる行動です。
可愛いですが、この仕草をされた時も、頭を撫でつつ甘やかしすぎないよう注意です。
・お腹を見せる
愛犬が目の前で寝そべってお腹を見せてくる仕草、可愛くて仕方ないですよね♪
犬だけではなく、お腹は動物の急所であり、弱点です。その部分を見せてくれるのは心から飼い主のことを信頼している証拠!愛犬がこの行動をしてくれた時は、クシャクシャと思い切り触ってあげると、喜んでくれますよ♪
心理④攻撃、威嚇している時の仕草と行動
・真っ直ぐ目を見つめる
初対面の犬が微動だにしないで真っ直ぐ見つめてくる場合は、威嚇の心理状態であることが多いです。こんな時は顔を観察してみてください。目がつりあがっていたり、牙を出しているなら、威嚇と判断して良いでしょう。
初対面の犬ではなく、愛犬がこのような仕草をしている場合は、信頼を表している場合もあります。その後に甘えてきたら、「ご飯ちょうだい!」と思っているかもしれません♪
・真っ直ぐ上にしっぽを立てている
しっぽを真っ直ぐ上に立てている仕草は、攻撃的な心理が働いていることが多いです。このような時は顔も怒っているので飼い主も感じ取ることができます。この状態の時に顔を見過ぎると逆に怒らせてしまうので注意。
また、尻尾を振る=喜んでいる証拠と捉える方も多いですが、一概にそうとは言えません。尻尾を振るのは興奮している証拠。振る早さが早ければ早いほど、興奮している状態です。
尻尾を真っ直ぐ上げた状態で小刻みに振っていたり、尻尾をゆっくり上げたり、曲げているならあまり好意を持たれていませんし、後ろ足で尻尾を隠す仕草も、心理的には怖がっている状態です。
心理➄反省している時の仕草と行動
・あくびをする
犬は、眠たい時だけではなく、不安やストレスを感じている時にあくびをすることが分かっています。人間は眠たい時にだけあくびをする場合が多いので、叱った後なら尚更「ちゃんと反省してるのかな?」とつい思ってしまいますが、叱られたことでストレスを抱えてしまい、その反動であくびをしていることも多いので、決めつけずしっかり観察するようにしましょう。
・目線を合わせない
愛犬を叱ると、自分の方をまったく見なくなることもあります。この仕草も「悪いことしちゃった」という犬の気持ちの表れです。目を逸らすのはわざとやっているわけではないので、この行動を犬がしてきたら「ちゃんと反省しているんだな」と犬の気持ちを察しましょう。
まとめ
愛犬の気持ちは、仕草や行動を観察することで、心理がより分かるようになってきます。
「あ、今嫌だったんだな」とか、「一緒に遊びたいんだな」と犬の心理が分かった上で接すれば、より犬の気持ちに寄り添ってコミュニケーションを取ることができます。
ぜひ記事内容を参考に、愛犬とのコミュニケーションを大事にしてくださいね♪